打ち上げ目標は2024年、彗星探査ミッションに賭ける科学者の物語
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僕のようなブラックホール宇宙物理学を専門とする人間から見ると、太陽系天体探査や地球惑星科学に携わる科学者の特色は、科学と技術とビジネスが極めて近いところだと感じることが多い。この辺りは宇宙開発の技術者や宇宙ビジネスに関心のあるビジネスマンなど領域を超えて多くの人間の興味を集めるので、そこで活躍できる可能性がある。とはいえ、この記事で言及されているように、スティーブ・スクワイヤーズさんのような科学者でさえ商業的価値に関心が薄いところが面白い。
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アームは採取したサンプルを塵や氷、ガスも含めて容器に入れて密閉し、さらにそれを掃除機の「ルンバ」に似た特別なカプセルに入れるという。カプセルを作るのは、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)だ。
JAXAが2003年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が、サンプルを持ち帰る際に使用したシステムと同様のものをスケールアップしたバージョンを作るという。
「サンプルリターン・ミッションを私たちの宇宙開発プログラムの柱にしようと考えていたが、それを外国のミッションに応用することは考えてもいなかった」。JAXA宇宙科学研究所の藤本正樹・副所長はメール取材でそう答えた。
だがスクワイヤーズは、彼なりにリサーチをしてJAXAに目をつけていた。「はやぶさのサンプルリターン・カプセルは完璧だった」と語る。とくに、サンプルを低温のまま維持できていた点が、シーザーにとって理想的だという。
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一流はアンテナがすごい。火星ではなく、彗星からサンプルを持ち帰るという話。
なお、彗星といえば「ハレー彗星」が有名な気がしますが、今回の目的地は「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」とのこと。
人類の宇宙進出をリアルに感じる話題ですね。