【荻上チキ】このままだと直面する、絶望的な未来
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カリフォルニアの労働基準法は相当に雇用者側に厳しいのだけれど、荻上さんの記事にある通り、労働者を守るパブリックボイスや法律は絶対に必要。
何処が良いバランスなんだろう?カリフォルニアで法律に潰されるビジネスも見ているから、なかなか自分でも答えを出せずにいる。
注目のコメント
日本をダメにした理由はデフレ、と言い切ってしまう点は賛成。
雇用の流動化促進が日本をダメにしたという論にはyes and no.一般労働者の流動化は進めつつ、いやむしろ進んだがゆえに、優秀層のそれは逆に岩盤固定されており、それが日本経済の大問題だからです。
上場企業の社長は全て生え抜き純正培養、取締役もそう、優秀な技術者、研究者も諸外国のように転職も起業もせず低い給料で一社に埋没している。
欧米でもアジア諸国でも、履歴書に最初に勤めた一社の名前しかない人など天然記念物もので、みな数年単位でジョブポップを繰り返して給料もキャリアもステップアップしていきます。
起業も転職の一つの形態、優秀層の転職が少ない事と起業が少ない事は相関しています。それが日本経済のダイナミズム、新陳代謝を欠いている原因であり、ソフトバンク一社を除き企業年齢30歳以下の時価総額上位企業が存在しない、少子高齢企業社会たらしめている元凶です。近著の『日本の大問題』には、6つの領域における「大問題」といくつかの具体的な提案がある。日本の「リベラル」が感じている課題意識を等身大で分かりやすく語れる人だと思う。
1. 政治:今のしくみ(主に選挙制度)では「だらだらとした一強多弱」を生みやすい。また、ポピュリズムも生まれやすい。野党の仕事は「反対すること」で「代案を」というのはワナ。
2. 経済・福祉:低成長とデフレは大問題。経済成長と再分配が対立する、と考えてはいけない。安倍政権は相対的に両者を上手く回しているが。。。
3. 外交:今の自衛隊の運用では、PKOに対応できない。ポリシーがない。しかし、現実主義の保守と理想主義のリベラルの間で議論ができないのが問題。
4. メディア:中立を求めるのはおかしい。メディアには騙される。国家権力や企業と市民という「タテ」で、メディアの公正さはまだまだだし、加えてソーシャルメディアという「ヨコ」でも騙されやすい。気をつけろ。
5. 治安:多くの人が「犯罪が増えている」と思い込んでいるが、現実は逆。日本の刑法が厳罰主義なのは、マイナス面の方が多い。
6. 教育:戦前の全体主義的な性格が色濃く残っている。また、通学中心主義で選択肢が少ない。「発達障害者支援法」や「子供の貧困対策法」など多様な教育のあり方の芽はある。取材して驚いたのが、チキさんは、あらゆる質問に資料なし、メモなしで淀みなく即座にお答えになること。脳の中にご自分の知識と考えの小宇宙が完全に出来上がっている。日頃からご自身のお考えを整理されているのでしょう。