トルコショックより大きな危機が、これから世界経済を襲う可能性
マネー現代
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マーケットのネタがトルコに傾斜し過ぎているので忘れられているように思いますが、8月10日にトルコリラが急落するまではISM景気指数やグローバルPMIに代表されるセンチメント指標の悪化が相応に注目を集めていました。最近発表されたミシガンもそうでしたが、やはり足許への認識が明らかに弱まっています。ソフトデータは必然、ハードデータへの波及が懸念されることになりますから、ただでさえ世界経済の成長が伸びきっているなかでこのような動きが見られていることをどう評価すべきか?という局面に差し掛かっているように思います。
なお、米国のPMIが数か月、他国・地域に比べて長く維持されたのはファンダメンタルズの強さもあるでしょうが、各種減税の効果もあるのでしょう。それは永続性を期待するものではないはずです。例えば、ISM製造業1つ取ってみても60近傍の水準がそう長く続くものではありません。
宜しければご笑覧下さいませ。唐鎌さんのグラフ、よくまとまっているので普段ご覧にならない方はぜひ。
個人的にはまだ真っ当な調整の範囲だと思います。過剰債務国で規模も大きい中国で信用リスクの増加と景気の低迷を回避できるかが危機になるかどうかの最大のテーマではないでしょうか。