森田さんが語るＡＩ時代の気象予報士「予報はスパコンに勝てない」
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気象は物理現象です。詳細にデータを取得し、そして微分方程式を緻密に解くことで正確な予測が可能です。なぜスパコンが必要かというと、大雑把に言うと、こうです。気象のシミュレーションはカオス系と呼ばれとてもむずかしいので、地球をなるべく細かいメッシュで切り刻む、すなわち1つの計算で担当するエリアを小さくすることで精度向上が見込まれます。となると、膨大な計算が必要なのでスパコンが必要。
スパコンやAIも気象予報士を打ち負かすためにやっているのではなく、それが国の産業や安心安全な生活に必要不可欠だから。人間とスパコン・AIを比べる必要はありません。
それよりも、気象予報士の皆さんにはなぜそのような予測が出たのかや、その予測によりどのような被害が予想されるかなどを一般の人にわかりやすく伝えていただきたい。
2019/01/11追記
ちょうど関連の記事をみつけたのでご紹介
身近なアルゴリズム
なぜ精度が上がったのか、天気予報の最新アルゴリズム
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00321/121000007/?n_cid=nbpnxt_mled_itm最近，実際の気象が航空機の飛行に及ぼす研究のために使い始めたのが，「アンサンブル予報」というものです．
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-8.html
https://www.nature.com/articles/nature14956
気象は，バタフライ効果と言われる鋭敏な初期値依存性をもったカオス現象です．数値予報はスパコンを使っても，予測時間が長くなれば誤差がどんどん大きくなっていく．そこで，気象はカオスだと割り切ってしまって，最近の有り余るスパコンの能力を使い，異なる初期値を多数用意して多数の予報を行い，それらをすべて提供するサービスを気象庁は始めました．上のNatureの論文にあるように世界中で行われています．
上の気象庁のリンク先を見ると分かるのですが，台風の進路はちょっとした条件の違いでかなり変わってきます．普通の天気予報で報じられる台風の進路予想は，平均的な，最もありそうな結果でしかありません．アンサンブル予報は，まさにスパコンの能力に頼った力業なのです．
このサービスを受けて，航空機のある地点への到着時間のばらつきと速度調整，航空交通容量への影響予測，洋上飛行のロバスト最適化など，新しい航空工学の研究も始まっています．昔は祈ってたし、次はげたを投げた。次は５分５分と言われて、それから40年。スパコンと観測データは素晴らしい。
Aiでは相手が変化する✊✌️✋では効果ないが、事象が観測する事で変わらない気象をはじめとする自然現象、手順が同一な将棋にようなゲーム、では人間は太刀打ちできない。
Aiに取って変わられないのは、グレーゾーンに価値がある政治、相手が手を変える相場のファンドマネージャー、そして、予測すればするほどバタフライになってしまう、未来を語る占い師。
Aiがもし、素晴らしいヒット曲を作ったら、初めて人間の感情に踏み込めたってことだが、それはなさそう。
それがまた不思議。
まだできないものがあるとすれば、いきる意思（自我）、芸術を生み出すこと。
『2001年宇宙の旅』で自我が生まれてるのに。
そういう意味でユーモアもないので天気をそれを持って伝えてくれると、最後は人から聞きたいってなりますね。
まだまだAiが取って変わるには人間の感情は複雑すぎる。
