【保存版】覇者は誰だ。楽天、ヤフー、LINE「金融業」徹底比較
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新興金融プレーヤーの中ではやはり楽天の強さが際立つ。あまり認知されていない楽天のFintech分野のファクトの例。
①楽天はコマース部門より金融部門の方が売上も利益もその成長率も高い
②楽天は金融部門においてほぼすべての領域のサービスをもっている
③楽天の金融部門の始まりはカードではなく証券会社。続いてカード会社
④楽天のスマートペイはSquareを撃退し国内で圧倒的な#1
①について。2014年当時、まだ今ほど楽天のFintech部門が大きくなかったときに、副社長でありFintech分野のトップである穂坂さんが「楽天は金融会社になる」とおっしゃっていたのを強く思い出します。
②③について。これは国内ではもちろんのこと、グローバルに見ても突出していて、アリババにも匹敵する(もしくは国内だけでみればそれも凌駕する)くらいの勢い。そのほとんどは、2003年の証券会社、2004年のカードの買収から。楽天カードにいたっては、あらゆる国内カード会社の中で一人勝ちの様相。ほとんどが伸びていない中(イオンカードも)、一時期YoY 40%くらいの伸びをしていた。楽天スーパーポイントの威力と楽天カードマンの勢い。
④楽天の金融部門の強さをいかした新サービスの成功事例の筆頭が楽天スマートペイ。グローバルにはtwitter創業者のジャックドーシーが代表を務めるSquareが有名ですが、この分野では楽天が圧倒的勝利。なぜかというと、早めにJCBに対応できたから。なぜかというと、JCBの要求する面倒な審査オペレーションにいちはやく対応できたから。ここが強かった。
全体として、楽天の本領域の事業は、かなりunder-valued(見くびられている)な状況。決済系を覗きメインは買収で拡大してきているので、そのポテンシャルに対してサービスの統合性やビッグデータ活用はまだまだなところがあるものの、国内では無双の存在。ついに楽天のFintech部門も別会社化されますし、コングロマリットディスカウントを脱して正当に評価されていくと思います。
決済を中心としたサービス顧客体験のディスラプターという意味ではベンチャー界でメルカリやメタップスに期待ですが、やはりこの金融領域全般でいうと圧倒的に強い楽天が、MNO事業と連携して、真の意味でイノベーティブなサービス統合をしていってくれることに期待します日本で異業種から金融に参入している5大企業グループといえば、楽天、ドコモ、LINE、ヤフー&ソフトバンク連合、そしてauでしょう。特に最近の楽天の快進撃は目を見張るものがあります。
とはいえ彼らの金融サービスは多岐にわたるので、その全貌はつかみづらいところ。そこで今回は、「全15項目」の指標で、彼らの戦略を整理しながら比較分析していきます。
LINEが先日発表した、野村證券とのタッグ「LINE証券」については、野村證券トップ対談もぜひ併せて御覧ください。
【独占】野村證券トップが初めて語る「LINE証券」をつくる狙い
https://newspicks.com/news/3238941小売をしているものです。楽天はサポート体制悪かったり、施策がせこいところがあったりで正直あまり好きではないのですが現状では一番小売事業者のツボを押さえています。
楽天ペイが圧倒的なのは殆どの決済方法が使えるのもそうですが、楽天銀行の口座を持っているとその日のクレジット決済分が次の日には口座に振り込まれる事です。これキャッシュフローが大切な小売にとっては支払いサイトが1ヶ月近く早くなるので一回使うとほかの使えなくなります。銀行を持つ楽天しかできない最強の戦略です。また楽天銀行の振込手数料は258円と(信用金庫だと高いところで846円!あほらしいです。)圧倒的に安いので日々日々の振込などは自然に楽天銀行に集中してきます。
一方LINEPAYに関しては手数料ゼロなのはいいですが、3年後手数料がいくらなのかを明示してません。長期で使うものなので3年間で無料よりも”ずっと手数料0.86%!”とか言われた方が検討しやすいです。決済額4690億円と言ってもほとんど小売では使われないのでしょうか?
QR決済などのまだマイナーな決済方法は、使うお客様がまず非常に少ないの、とスタッフ教育もしなければならずあまり導入する気がなかったのですが、半年前ぐらいかな、、楽天は楽天QRを導入しないと楽天ペイ使えないようにするという少し乱暴な戦略に出てきました。が戦略的には正しいと思います。結局のところ使えるところがないとお客様としても導入するメリットないので現状は楽天が圧倒的有利な立場。にもかかわらずQR決済の手数料をクレジットと同じにしてるところがセンスないなと思ってしまいます、、、。これを1%以下にしたら天下取れるのに。