カタール、トルコに直接投資150億ドルを約束-リラは上げ幅拡大
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注目のコメント
Qatar has so far proven able to withstand intense economic and political pressure from the Saudis and the UAE for a foreign policy more to their liking. It helps to be a small country with lots of money. Now Qatar wants to help Turkey withstand pressure on its fragile economy from Donald Trump. On the one hand, it’s a risky investment. On the other hand, it’s a pledge...let’s see if it’s real money.
〈和訳〉
カタールは今の所、サウジやUAEから受けている強烈な経済的・政治的圧力に屈することなく、自国のおもうような形で外交方針を展開できている。まさにキャッシュリッチな小国であるメリット。カタールは今回、トランプ大統領からプレッシャーを受けているトルコの脆弱な経済に助け舟を出そうとしている。これはリスキーな投資である一方で、今はまだそうすることを約束した段階だ。本当に支払われるのかどうか、注目をしていきたい。
〈コメント元記事〉
https://reut.rs/2Mh7kbIカタールは、ドイツ銀行の大株主でもあり、ヨーロッパの企業に多大な投資をしている。トルコに直接投資して一時的にせよ助けることは、欧州の安定にも繋がり、自身の投資にもプラス。
政治的には中東はロシア、イラン、トルコのアスタナ合意メンバーを中心に動き始めており、カタールとしてもサウジアラビアを中心とした湾岸諸国から弾き出された以上、このアスタナメンバーとの関係を深めることは意味があるだろう。難しくなるのは米国との関係だが、カタールの米軍基地があるので、米国としてもあまり騒がないと読んだのだろう。カタールは過去2年ほどはトルコと包括的な同盟関係にあり、カタールには、米軍だけではなくトルコ軍も駐留しています。現在も進行中のサウディアラビアとUAEによるカタールへの経済封鎖では、トルコはカタールを支援する側に立っています。トルコもカタールも、エジプトで政権を失ったムスリム同胞団に保護を与えている国家でもあります。現在の中東では、大雑把に行って、サウディアラビア+UAE+エジプト(それにイスラエル)対トルコ+カタール(それにイラン)という対立軸があります。
トルコとカタールの首脳会談の後、「(トルコの金融機関に対する)直接投資150億ドル」が発表されると、トルコ・リラは、ドルに対して6%上昇しました。まだ予断はできません。トルコ政府は、ドイツやフランスに対しても支援を求めますが、こちらはあまり楽観できないでしょう。