【ランキング】大塚家具だけじゃない。「親子経営」50社の通信簿
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企業はリーダーの持つ「視界」と「当事者意識」によってその成長が決まる。「視界」とはその人の見えている時間観の長さや空間観の広さのことを指す。
現場からの叩き上げの経営者というと聞こえはいいが、能力や人望はあっても、「視界」の低さや「当事者意識」の低さということが多々ある。
現場の短期かつ個別最適な視界は経営が持つべき長期かつ全体最適な視界と全く異なるが、現場で染み付いた低い視界が切り替えられずに、経営者としてはワークしないことも多い。
また、現場において身についてしまった、この会社は誰かの会社であるというほんの僅かな評論家意識や傍観者意識が、自分が何とかするという経営者にとって最も大切な当事者意識を遠ざける。
ちなみに、私が最も視界を高いと感じる経営者がイーロン・マスクで、いつも視界が地球レベルであり、宇宙レベルだ。私が最も当事者意識が高いと思う日本の政治家は小泉進次郎さんで、恐らくこの十年自分が将来日本の首相になるという自覚が一番高かったはずだ。
企業を世襲するというと何となく聞こえが悪い部分もあるが、だからこそのメリットがあると考えている。それは若い頃から親の横で経営者の「視界」で物事を見る訓練ができ、オーナーとして会社のあらゆることに「当事者意識」を持つことができるからだ。
逆に世襲をしない企業は、そのあたりをよくよく考えて、次世代リーダー育成をしなければならない。企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」の早船アナリストと作りました。
まず、出てきたデータを見て驚いたのは、山崎製パン、「すき家」のゼンショー、マツキヨ、日清食品、伊藤園など、消費者に馴染みのある企業も多いことです。
親子関係については、有報(有価証券報告書)に明記されていますが、役員情報の注にしれっと書かれているだけです。しかも、多くの場合、5番目か6番目の注に埋もれています。まるで世間には知られたくないかのように、です。
また、年齢を見ると、これから世代交代のラッシュになりそうです。ちなみに、10年間で株価指数がどれだけ動いたかというと、日経平均+37.4%、TOPIX+7.6%、マザーズ+29.3%、JASDAQ+121.7%(2008年8月16日~2018年8月16日)。
それを考えると、記事にある企業の経営は優秀と言えることが多いと思う。
同族経営の強さは研究も結構されている(①、②などはそれにかかわる記事)。同族ゆえに会社を私物化してしまうリスクもあるものの、所有と経営が重なる部分が多かったり、小さい時からの教育や入社後の経験蓄積による場数、長期的な視点などがメリットとして考えられる。
あとは一番伝統的な同族経営のスタイルとしての財閥については、③のイノベーターズ・トークで横山先生がその歴史について掘り下げている点が必見。家訓などについての言及も。
①https://newspicks.com/news/2925707
②https://newspicks.com/news/2209431
③https://newspicks.com/news/2653139