【野村證券社長】「選択と集中」は限界。差別化は「人」だけだ
コメント
注目のコメント
AI時代だからこそ、より重要になるものは、実は、「人」と「店舗」であると確信しています。もはや「オフラインかオンラインか?」や「デジタルシフト」ではなく、「オンラインとオフラインとの統合」が問われているのだと思います。
その一方で、これまでと何ら進化のない「人」の応対や「店舗」価値であれば、淘汰されてしまうのは目に見えていると思います。
野村證券が描く新たな「人」と「店舗」の役割。
そして、AI時代だからこそ、「人」が最も注力すべきことは何か?
あたかもオンライン経験で提供されているように変化に迅速に対応し、リピートして来店してもらえる新たな仕組み。何度も来店する理由。そこで提供される新たなCXカスタマーエクスペリエンス。
リアルな体験、リアルなCX、ライブ感、そして現実。
集う、ふれあう、コミュニケーション。
でも、面倒くさくないつながり。その人が求める最も適温でのつながり。
テクノロジーの進化やSNSの発達により見失われたものをいかにリアルで取り戻すことができるか?
リアルなつながり、ふれあい、おもいやり
「もっとつながりたい」
「もっと親しくなりたい」
「もっとわかり合いたい」
「自分のリアルな理解者がほしい」
「リアルな誰かに必要とされたい」
野村證券の森田社長の言葉からヒントを見出していただけたら幸いです。野村ホールディングス、そしてリーマンショックという出来事は、個人的にとても思い出深いイベントです。というのも、記者1年目、というより記者4ヶ月目にして起きたために、記者として鍛えられたイベントだったからです。
それから2年後の2010年秋、古巣の週刊ダイヤモンドで野村ホールディングスの企業レポートを書いた記憶も鮮明です。それが今や10年も経ったのだと考えると、改めてあっという間だったなと感慨深いものがあります。
そして10年目の今年、LINEと新たな船出を迎える野村は、どんな進化を遂げようとしているのか。本日も、立教大学ビジネススクールの田中教授と、野村證券の森田社長の独占対談をお送りします。
【企業特集】野村ホールディングス「リーマン買収2年で顧客拡充。リスク管理と収益のジレンマ」
https://diamond.jp/articles/-/9762キャリアの世界では「走る」だけで一万人に一人を目指すような足し算的なキャリアよりも「走る」「守る」「打つ」の百人に一人の三乗で一万人に一人を目指す掛け算的なキャリアの方が希少価値が作りやすいと言われる。
ビジネスの世界では、レガシーなリアル資産を抱えた会社の多くがテクノロジーに弱いし、テクノロジーに強い会社は泥臭くリアルな資産を抱えることを嫌がるから、その両方をやり切れたら相当に希少価値の高い会社になれる。
トヨタがモビリティカンパニーを目指すと宣言し、野村證券がオンラインの金融サービスをテック企業と取り組む時代、リアル資産を抱えている会社はテクノロジーを掛け算して勝負をする最後のチャンスなのではないか。
リンクアンドモチベーショングループも既存の仕組みを壊してでもリスクを背負ってテクノロジーで勝負しないといけない。BtoCで展開する教育ビジネスの100以上の店舗、BtoBで展開する人事ビジネスの1,000以上の顧客に掛け算でテクノロジーを。
今ならまだ間に合う。