【経済ななめ読み】黒から白になった!?
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白川総裁は2008年3月から2013年3月までの間、結果的に見ればマネタリー・ベースを62兆円増加(88→150)させてマネー・ストックの114兆円(730→844)の増加と長期金利の0.698%(1.302→0.604)の低下を導いた。黒田総裁は2013年3月から2018年7月までの間、マネタリー・ベースを348兆円増加(150→498)増加させてマネー・ストックを163兆円(844→1007)増やし、長期金利を0.516%(0.604→0.088)引き下げた。マネタリー・ベースの増加額の極端な違いの割に、量的緩和の主眼であるマネー・ストックの増加、そして長期金利の低下の幅はさして変わらないように見えますね・・・(・。・;
GDPの100%に達するほどに日銀のバランスシートを拡張して行った異次元の金融緩和ですが(比較:FRB20%、ECB40%)、実体経済に及ぼす影響は本当のところ白川総裁時代とどの程度違うのか、微妙なところがあるように感じないでもありません。分かり易く大胆に打ち出したはずの政策に限界が見え、期待に依存する政策は危ないという趣旨の言葉を残して去った白川総裁ばりの慎重なものにスタンスを変える必要に万一日銀が迫られているとするなら、白黒はっきりさせるのはプライドに掛けても難しそう。「白黒をはっきりさせて欲しいものだ」という気持ちは分かるけど、白黒はっきりさせたら、かえって市場で混乱が起きるところまで来ているんじゃないのかな (・・?「白川氏は小出しの金融緩和策がデフレをかえって悪化させたと批判を浴びた。テクニカルでわかりにくい用語を駆使した政策説明も、日銀の狙いがよく伝わらず、市場とのコミュニケーション力に欠けるとも指摘された」
言いがかりみたいなものでしょう。