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宇宙軍については何度か触れていますが、改めておさらいです。

まず宇宙軍の役割ですが、第一義的にはスターウォーズのように宇宙空間でドンパチするわけではなく、衛星軌道上にある約2万3000の衛星の監視と運用がメイン業務です。
現在この任務は、第14空軍傘下の統合軍の一つ戦略軍にある、宇宙統合機能構成部隊所属空軍宇宙軍団、宇宙ミサイルシステムセンター 、宇宙優勢システム航空団の3つの宇宙部隊が担当していますが、トランプ大統領はこれを空軍から独立させて一元統合し、陸海空海兵隊沿岸警備隊に次ぐ第6の兵科にしようと考えているわけです。

元々は昨年の夏頃、下院で同様の趣旨の決議がされているのですが、予算を減らされる空軍が大反発し、積極的なロビー活動で上院でこの法案を葬り去りました。

にもかかわらず、またこの話が振り返されてるのは、最近中露が積極的に開発している極超音速飛翔体兵器に対する防衛という側面があります。
この種の新兵器は弾道ミサイルとは異なり、スクラムジェットエンジンによりマッハ5からマッハ20のスピードで高高度の大気圏内を滑空することで、現状のミサイル防衛システムを突破し、迎撃は現在の兵器では不可能だとされています。

つまりアメリカの技術的優位は徐々に低下しており、いざという時、先に衛星を敵に潰されて、相手の状況がわからないまま一方的にこれらの新兵器で奇襲を受ける「宇宙からの真珠湾攻撃」を受ける可能性があるわけです。(もちろん当然逆もありですが)
こうした可能性を踏まえ、宇宙における空域優勢を維持することが米国の軍事的優位性を守るために必要だというのが、トランプ政権の主張というわけです。

もっとも実現性については、空軍の反対はもちろん、相対的に予算を減らされる各軍及びその地元の反対も予想され、実現可能性はそれほど高くないとみられているようですね。
1980年代、レーガン政権が進め、ソ連崩壊にもつながったともら言われる戦略防衛構想(Strategic Defense Initiative, SDI)を思い出します。これはスターウォーズ計画とも呼ばれました。もっとも、スターウォーズ計画は、敵の攻撃を宇宙空間で止めるというもので、宇宙軍とは違いましたが。

理念なきトランプ大統領ですが、こういう構想をみると、要するにオバマ大統領のレガシーをことごとくつぶしたうえで、レーガン大統領をロールモデルにしたいのだと思います。
短期的にはGPS衛星の防御、中長期的には中露のICBMを宇宙空間で迎撃することが当面の目的なのだろう。ただレーガン政権が構想したような高出力レーザーによる迎撃は、今でも困難ではないか。

<捕捉>最近出版されたディーン・チェン『中国の情報化戦争』によると、中国人民解放軍のドクトリンは宇宙・情報優勢をまず確立させることにある。つまり宇宙空間とサイバー空間を抑えてしまえば、相手が米軍であっても決着がつくという考え方だ。そうなると米軍としてもやはり対抗せざるを得ないということだろう。
宇宙軍の目的を想像して見ると、敵の衛星を無力化しミサイル先制攻撃の確度を高めること、レーガン大統領のスターウォーズ計画のように敵が発車したミサイルを宇宙空間で迎撃し無力化することが主たる目的ではないでしょうか。これにより先制攻撃能力を高め、かつ報復攻撃力を確保するのが狙いです。考え方としては中国(ロシアも?)に対して軍拡競争を仕掛けてソ連の崩壊と似たような状況に持ち込むというのがボトムラインではないでしょうか。懸念はもちろん財政負担力でしょう。さてどうなりますか。
サイバー攻撃の方が実はよりリアルな戦いの場ではないかとは思いますが。
ロシアは空軍を航空宇宙軍に改め、中国は宇宙ステーション運営や月面基地設定計画を独自に進める中で、両国より宇宙でも優位に立つための設立。「銀河系を支配する」、映画みたいでなんかカッコいいですね。
初めは冗談かと思った宇宙軍ですが、ペンス副大統領が2020年までの創設を目指すと発表し、少しづつ現実味が出てきました。
宇宙の領空争いの発生を妄想しました…

「領空とは狭義の領土と領海の上方の空間をいう。古くは上限は無制約とされていたが、現在は1967年に発効した「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」(通称:宇宙条約)で宇宙空間の領有が禁止されているため、宇宙空間に属する部分は領空に含まれないとされている。しかし、領空と宇宙空間との境界を明確に画定することには成功していない。」
https://goo.gl/Jo7ECm
若干論点は違うが、この宇宙軍創設を巡って、マティス国防長官とトランプ大統領がぎくしゃくしていた点が思い出されます。マティス国防長官が、この構想を聞いてなかったとか・・真実は分かりませんが。今ではマティスとペンスが完璧に歩調を合わせて取り組んでいると一枚岩観をアピールしています。そのアピールが逆に、ぎくしゃく感を漂わせているが・・
それがのちの銀河帝国軍の始まりである...
宇宙を狙う露中に対する抑止。手遅れになる前に限られる予算をどう使うか。