グーグルやアップルを日本が生むには 元ミクシィ社長：朝日新聞デジタル

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• 梅本 龍夫

  慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授

  ・2018年10月26日

  「お金を蓄えた方がいいのか、投資した方がいいのかは個別の事業の性質にもよる。ただ、ファイナンス思考はルールだ。ＰＬ脳の人って目先のＰＬを良くすることがルールだと思っているけど、それは違う。企業価値を最大化することがルールですよってことを知らない経営者もいる。世の中のビジネスパーソンもみんなそうなんじゃないか」（記事引用）
  
  PL重視経営の最たるものが四半期開示。株式会社は企業価値の最大化をすることが命題だが、そのプロセスチェックを確実にしたい株式市場が求める四半期開示によって、逆説的に、企業価値を最大化する活動への集中を阻害し、目先の利益を最優先するようになる。日本企業はかつては、「①売上と市場占有率優先 ②長期的利益を志向」と言われた。イノベイティブであったかどうかはともかく、長期的に利益を出し繁栄していく基盤を作ることに意識が向いていた。それが今日の社会を作り上げたが、国家も企業も個人も、目先の利益を優先すると、未来は縮退していく。「街全体をあげて新しいものを創っていこうという人たちが集まっている」と本記事で語られるシリコンバレー。それは新しい世界を創造する姿を象徴している。