東京オリンピックはもはや“国難”なのか 浮上する「サマータイム」
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サマータイムについてのITシステムにおける問題は何度か書いているが、改めて整理する。基本ソフトと言われるOSを含むソフトウェアが完全に日本の努力だけで対応できることはほぼない。OSはサマータイムを含む、国や地域の日時を国際化対応機能(Internationalizationの略のI18NやNLSと呼ばれることも多い。Natural Language Support)の中でサポートしており、その上で動くソフトウェアはその機能を使う。もちろんそれを使わないで対応することもできるがいろいろと無理が出る。そのため、社会システム全体をサマータイムに適用させるには、OSの更新が必要。一番の問題は、このOSを含む外資系企業から提供されるソフトウェアが2年限定という日本のサマータイムへの対応をするだろうかという点。したとしても、果たして何世代前のソフトウェアまで対応できるかというのが二番目の問題。そして、三番目の問題が、更新ソフトウェアが提要されたとして、それを必要なシステムにすべて適用できるだろうかという点。
すべてがサマータイム対応しなければならないということはない(システムは最終的にはUTCという国際的に一意な時間を元に同期を取る)が、時間が関係するソフトウェアは一般人が考えるよりも遥かに多い。ネットワーク機器だって、時間で同期しているものは多い。
これだけの作業を来年までに用意できるか。用意するとしてそのコストは果たして成果に見合うものなのか。コスト負担は日本だけでなく、海外にも求めることになるのだが、それも理解してのことなのか。
別の記事のコメントでも書いたが、この議論が出てくるだけでも、諸外国に対して恥ずかしくてしかたない。期間限定の話でなければ、まだわかるが。
いい加減、もう少し技術(特にIT)がわかる人を国の中枢に置かなければいけないのではないだろうか。
追加:と思ったら、IT音痴は政府だけでなく、国民全体の問題のようだ。朝日新聞の調査によると、サマータイム導入に過半数以上が賛成しているようだ。 https://www.asahi.com/articles/ASL855GWDL85UZPS007.html?iref=pc_ss_dateオリンピックって国のシステムを変えてまでやる必要があるのかしら。
やるとしても、妥当なのはお盆過ぎくらいでしょ。スポーツに打ち込むのは良いと思うけど、本気で命が掛かっちゃうのもねぇ。