パナソニックの米EV電池工場「世界一」に。それでも拭えぬ不安
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生産能力的には、パナソニックとCATLやBYDとの設備投資競争の様相を呈しているが、どこもある程度市場は確保された上でどこまで安く大量に、そして早く作れるかで争う。
テスラや中国NEV規制による急激な市場の立ち上げによって、日産が累計で販売した数十万台規模を1年間で製造してしまうと考えれば、変化の激しさを想像しやすいかもしれない。
現在数ギガレベルで新設され続けているバッテリー工場は、早晩数社に集約されることも予測されており、その分水嶺は実は安全性ではないかと最近思うようになった。
技術的にはNCAのパナ、NMCのCATL、LFPのBYDと整理することが可能で、これらはスペック以外にCoの使用削減策の違いでもあり、即ちバッテリーの価格につながる。
しかし中国の補助金政策などにより、EV市場の本格的な立ち上げ期には価格の影響は緩和され、それよりも市場に投入されたEVがどこまで安全に走行するかをラガートな一般消費者は注視する。
その時にNiリッチなバッテリーや強制水冷パックの安全性が問題となり、ギガレベルで投資した技術方式の製造設備が効いてくると思われるが、どこまでEVの事故情報が公開されるかも含めて、急激なEVシフトに対する反動も予想される。
なので欧州勢はバッテリーの自社製造を中止して外部調達にシフトしつつマイルドハイブリッドでディーゼルを残し、パナソニックはトヨタら日本勢と2170とは別に角型バッテリーを大連で製造している状況とも言えるのではないか。Teslaの4-6月期の決算では、7月末にギガファクトリーの生産量が年率換算20GWhに達して、世界最大のバッテリー工場となったという言及があった。
3割増で年産35GWhの当初計画のキャパに達する予定、と。ということは現在は約27GWhのキャパで、稼働率約75%。素朴な疑問なんですが、テスラとサプライヤーさんとはどう言う契約になってるんですかね。
生産台数のフォーキャストがいい加減で、過去の卸値にも返金要求が出る。契約条件が謎過ぎます。
そのアオリを1番食いそうなのがパナですから。心配ですよね。