スペースX、民間企業でISS有人飛行一番乗りへ-ボーイング抑え
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JAXAの予算規模はNASAの10%弱なので、NASAが7600億円提供ってのは、JAXAが700億円提供する感じ。JAXAも民間にどんどん資金提供すれば、日本の宇宙開発がもっと加速するんじゃないかな。
おっ、ついに!!まあまだ予定で、今まで予定が散々遅れてきたので気長に待ちましょう。
にしても、このNASAがISSへの人員輸送を民間に委託する契約、1社じゃなく2社選んだのはいろんな意味で賢かったなー、と。こうして2社の間に一番乗りへの競争意識が生まれるわけだ。
あとは、スペースXの他の1社はボーイングなんだけど、こちらは言わずと知れた老舗企業で、いままでもNASAとの契約で多くの仕事をしてきました。長らく使われているデルタロケットはボーイングですし、アポロの司令船やスペーシャトルのオービターを製造したRockwellもその後に航空宇宙部門がボーイングに吸収されています。だから有人宇宙船は初のSpaceXと比べてかなり安定感がある。で、今回の契約、実は資金の配分はSoaceXとボーイングで半々じゃなく、ボーイングの方がちょっと多い。つまりSpaceXはより低コストで革新的だけどハイリスク、ボーイングはより高コストで保守的だけどローリスク、そういうポートフォリオなんですね。
ちなみに。民間で初の有人宇宙船、というのは若干語弊があるかもしれない。上記の通り、アポロもスペースシャトルも製造はすべて民間に委託しています。設計もNASAだけではなく委託先の民間企業と一緒にやった。で、今回のSpaceXとボーイングの件も資金はすべてNASAが出して委託している。ただ、違いはNASAは設計には関わらず、要求のみを渡してやってもらったという点。もちろん、その要求を満たしているかのテストには関与しています。だかは今までと何が違うかといえば、NASAの設計への関与の度合い。しかし、従来通りNASAが設計に関与してやっているオリオンがさらに大幅に遅れ予算も超過しまくっているのをみると、こちらの方が効率のよいやり方であるのは間違いなさそうです。。。
【追記】ちなーみに、ベゾスさんのBlue Originと比べているコメントがありますが、現状SpaceXとBlueOriginはまったく競合ではありませぬ。SpaceXはオービタルでNASAが顧客の輸送業。Blue Originはサブオービタルで一般人が顧客の観光業。資金も有人宇宙船はSpaceXのは現状すべてNASAからきているのに対し、Blue originは現状すべて(?)ベゾスさんのポケットマネーですね。