マーケティングに必要なのは過去のデータ分析じゃない
コメント
注目のコメント
観察や共感は本当に大事ですし、新サービスや新製品の開発など、全く新しいものを生み出す際にはこういったデザインシンキング的な手法や考え方が今一番良いのではと思います。
新しい発想について一般の人に調査したところで意味はないですので。
でも、それが生きるのも、リサーチデータを今までたくさん見ていて、その情報は既にある前提だから。そのデータは頭に入っている上での観察や発想が大事だと思います。そもそも日々の幅広いマーケティング活動においては、リサーチデータは欠かせませんし大いに意味がある場合が多い。実際、ディズニーやアップルがリサーチを辞めているはずもないですし、少なくとも私も在籍したディズニーという会社は調査に次ぐ調査を行いながら、必要な所では思い切りクリエイティビティを発揮するバランスを心得た企業です。リサーチをしてデータがあるのは基本。それを使ってマーケティングをするのも基本。ただデータの癖もわかっているから使って意味のないところは使わないだけです。
さらに最近ではその場でリアルタイムでユーザーの声が聞けたり、ソーシャルリスニングなどで今の反応をすぐに調べたり、観察を実際行う手法に近い手法も次々と開発されています。しかもタダでできるもの、とても安価に出来るものが揃って来ています。ツールもどんどん進化しているのです。
このお話だけ読んで、自分の半径数メートルの観察でマーケティングが出来ると思わないでもらいたいなぁと思います。以前Adobeのホワイトペーパーにも書かせていただいたのですが、生まれつきマーケティングが出来る、先に何が来るか見えてしまう人は確実にいますけれど、そんな天才のような人は一握りです!私はデータを「観察」します。
次に「仮説」を立てます。そして何かを試してみます。
またデータソースも大切ですね。
1stパーティデータ、自社のデータで、顧客データであれば
目の前の変化や、異常値を観察して、お客様の次のアクション仮説を立てて、お客様にコミュニケーションを取って反応をみます。
二次データ的なものはあまり使えないですね。
マクロ的トレンド理解はできますが、仮説を立てるには粒度が荒すぎる。
ということで、データから新しいものは生まれないのですが、
なるべく生なデータを観察し、仮説構築し、実行するというオペレーション改善はできます。
そこから新しい仮説や、アイデアも生まれてくる。
データへの向き合い方と、向き合うだけの質の見極めが必要だと思います。これほんとに。分析マーケティングにおけるパラドックス。
「データがないと戦略立てれない」いやいや既にあったら100万人が戦略立てて参入してるでしょ。データより観察から仮説を立てて、誰もまだ可視化してない行動の真実を見極めようぜって話。