大型ハイテク株、3日で時価総額2400億ドル消失-FBショックで
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元より米株の調整は「きっかけ待ち」と言われていましたからFBショックがトリガーとなるかは相応に注目です。そもそも利上げは株のバリュエーション上、ネガティヴであり、それが問題視されなかったからこそゴルディロックスと呼ばれていたわけです。ゴルディロックス(適温)はいつか終わるものでしょう。
株価が崩れた場合、GDP比500%(過去最高)を突破している家計金融資産にも変調をきたし逆資産効果を懸念する経路に注意したいところです。ただ、2000年前後のITバブル崩壊とはまるで違います。当時は「不況を駆逐したニューエコノミー」などともてはやされた多くのドットコム企業が、その実体のなさから、金利引き上げを契機に株価急落、同時多発テロもあって焼け野原になりました。そこを生き抜いたのが、Google・Amazon・eBayなどです。マイクロソフトやインテルなどは一時の株価下落はありましたが、結果としてびくともしませんでした。今回のフェイスブック、ツイッター、アマゾンなどは、当時のマイクロソフトやインテルです。一喜一憂する必要はないと思います。
これら全てを一緒くたに議論するには個別に違い過ぎますが、長期に続いた株高のなかでも特にIT株が概ね割高ではあったので、利上げと貿易摩擦懸念によりマーケットのセンチメントが変わり得る潮目には、ITセクタが一番反応して当然です。
ただしFAANGのなかでも明確に違うのが株価収益率PER、
Amazon160倍 ネットフリックス140倍
この2社と
アルファベット33 Facebook33倍 Apple18倍
この3社は
分けて議論すべきで、PERが全てではないとは言え、ファンダメンタルズ的にはどう考えても、下げるときはAmazonとネットフリックスが大きく下げるでしょう。