アルゼンチン:通貨安、ビジネス止まる インフレ率25%、金利50% G20開催
コメント
注目のコメント
中南米は全体的に不安定な状況が散見されますね。
このような状況でのG20の開催ですか…
金融、経済政策に関しては、米国に世界が振り回されている感がありますが、アルゼンチンの深刻な状況を目の当たりにして、会議の成果が吉となるか凶と出るか推移を見守りたいです。
追記
私、不勉強でアルゼンチンの経済の歴史的経緯を知りませんでした。ネットでサラッと調べてみたら、50年ほど前までは、アメリカに匹敵する経済大国だったそうです。寝ようと思ったが、一応整理しとこう。
今までの政権がバラまきやって民間企業の事業を接収したりした。背景には資源高によるマネーが潤沢だったことがある。さらに公共料金に対しても補助金支給でタダみたいな価格設定にした。
→当然財政赤字
→高インフレ
→通貨を高めに誘導しようとした
→資源価格下落で外貨準備減っているのに、通貨をある程度安定させるため外貨をさらに使い、外貨準備尽きかけた
→政府は経済指標の発表もやめた(実際はひどいインフレ)。闇レートと公式レートの差が広がり、経済も混乱。
→選挙で今の政権が勝った(2015年12月マクリ大統領就任)
→為替レートの一本化や輸出税の廃止、輸入制限の廃止など改革進めた。ただ、物価統制策を残すなど非伝統的なインフレ抑制策を一部採用したことでインフレの根を絶てなかった
→外貨準備は増えつつあったが国債発行など積極的な借金(国際金融界復帰のために過去、債務交渉を拒否していたアメリカのファンドとも和解したのも政府としてファイナンスツールを確保したかったため)
→財政再建のために公共分野の企業への補助金をカットし、それでもって電気代など生活インフラ周りの値段が上がりインフレ圧力高めた。
→タイミング悪く、主要産業の大豆産地で干ばつ。
→米国の金利引き上げ、途上国からの資金引き上げのタイミングで上記干ばつなどファンダメンタルズに悪いニュースが出て、外貨準備水準に不安が出てきた。
→間の悪いことに4月にキャピタルゲインに課税する法が施行され、資金はますます逃避
→ペソ安進み、インフレ圧力さらに強まる。
→外貨準備は3月→5月に10%以上減少。政府はIMFと交渉
→IMFがスタンドバイクレジット了承。破綻は免れた。
なお、G20は以前から今年はブエノスアイレスで開催が決まっていた。今はイシューごとに大臣会合が行われており、最後に首脳会合が予定。
あと現地の中間層はウルグアイなどにドル口座持っている人も多く、リスクヘッジはなされているのでは?問題は資産持たない貧困層。