マッキンゼー出身の二人が語る「フレームワークを本当に役立てる方法」とファイナンス思考の企業とは?
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この記事のポイントは「『マッキンゼー式』とうたった本が氾濫している」と半ば揶揄している我々2人が「マッキンゼー出身の二人が語る」と括られてしまうメタ構造でしょうか。
琴坂さんはともかく、私は丁稚奉公した程度の人間なのでファームについて語れることは特にありませんが、琴坂さんが指摘するように、理論やフレームワーク、事例はあくまで思考の引き出しとして活用するものであり、そっくりそのままハマることはないということは注意すべきなのだと思います。
「知識があればなんでも解決できる」なんて、そんなわけがないというのは常識的に考えて当たり前のことですが、過剰に期待してしまう人がいると逆に振れて幻滅してしまうのでしょうね。述べられている通りだと思います。個人的には、フレームワークは思考のスタートのときに使える場合がある、という類のものだと認識しています。
私も仕事でいわゆる有名なフレームワークを使ったことはほとんどなく、一度だけ効果的に使えた例として、相手と現状認識を合わせやすくするために整理の手段としてファイブフォースを使ったことがあります(本当に一度きりなのでとても印象に残っています)。このときのフレームワークは整理の手段としてであり、それ自体から何か生まれることはありません。
一方で、フレームワークが頭の中にあると、ぱっと物事を見たときに考えが積み上がるスピードが早いと感じることはあります。フレームワークは別に伝家の宝刀的に使うものでも何でもなくて、普通の知識として知っておくといいよ、という捉え方が近いと思います。
マトリクスもフレームワークと似た構造だと思います。マトリクスはよく使っていて、二軸でマトリクスを書いてみるとチームの考える土台が揃って何か浮かび上がってくる場合がありますが、何の二軸を取るかはどんな本を読んでも教えてくれません。そこはクリエイティビティが求められる部分で、使い方は時と場合と自分次第という点でマトリクスはフレームワークと似ていると感じます。フレームワークはチェックリストとある人に言われました。
不思議なもので、そう言われると妙な期待も失せるし、あくまで主従の従に過ぎないツールなんだと思えて、有効に向き合えます。