哲学者が考える、バイオメトリクスによる「存在の危機」
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注目のコメント
これは色々と考えさせられますね。メルロ=ポンティか。
AIに警鐘をならすイーロンマスク、Googleの買収時に倫理委員会を設置したDeep Mindではないですが、巨大なる力には強靭なる心が必要になる。
「身体は単なる意識の道具ではないのだ」という言葉と、「臓器同士がコミュニケーションしている」という医学的見地を聞いて、『攻殻機動隊』の世界観を思い出してしまいました。(あらためて、あの作品の投げかける哲学的な問いは深い。。)コンピュータの認証は、
What you know(パスワード)
What you have(USBトークンやワンタイムパスワードなど)
What you are(バイオメトリクス)
と大体この3つ、これら上手く組み合わせて、アクセス権とかコントロールしている。
この記事によると、今度はここに
What you think
が入ってくる、ということか。
それはそれで面白そう!自己は存在せず、ゆえに世界は存在しない。
脊髄反射的生命体が跋扈する世界は存在する。
我々は思考を捨てているので世界を認識出来ない。
生きる事は食べて寝て生殖するに収束して、生老病死の繰り返し。見事なディストピア。
さて、マルクスガブリエルは思考は感覚であると言っています。感覚で生きる事が悪ではないという考え方を彼は提示していて、知性を感覚の一部に引きずり下ろした事は大変面白いです。
実際に感覚や即興で現れる世界の実験をする事が私は多いのですが、グロテスクな世界やディストピアが現れることは大変少ない。意外とうまく出来るのが人間なんだなと。
ただし今の価値に縛られたり、お金2.0(申し訳ないんですが、人間の捉え方が変わっている訳じゃない)的な考え方の方がいると見事に崩れていきますね。この感覚で意外とうまくいく世界を壊したがるので。