政府、「特定非常災害」に指定へ 西日本豪雨、震災以外初
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私が気象庁担当だった30年ほど前、予報官が言った「1時間に50ミリの雨に遭遇することはまずありません」という言葉をよく思い出します。今は50ミリどころか100ミリの雨に頻繁に出会うようになってしまいました。鬼怒川が決壊した3年前の関東東北豪雨はおそらく大水害の時代の幕開けで、西日本豪雨で本格的に突入したということだと思います。首都圏での最悪のシナリオは、あふれた雨水が地下鉄に流れ込み、乗客が閉じ込められることです。土砂崩れや家屋流出とは桁の違う被害になります。列島は、地球温暖化時代の豪雨に備えなければなりません。
科学部の先輩記者曰く、豪雨対策に新潟大が開発した「田んぼダム」を真剣に導入するべきだ。田んぼダムはローコストで効果が確実に見込める。東日本では徐々に広がりつつあるので、政府はこれを全国に定着させろ、と。恥ずかしながら、田んぼダムの存在を知らなかったので、目からウロコだった。
西日本の人ならわかってらっしゃいますが、これ、報道されてるより思った以上にやばいです。
例えるなら東日本大震災の一週間後に津波が遅れてきた感じ。
両方経験してるからこそ報道の遅さに憤りを感じます。