ライドシェア離れが進行中。滴滴出行はこの危機を乗り越えられるか
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記事の本筋とは関係ないですが「元々、ライドシェアには構造的な問題がある。タクシーと比べて、かかっているコストは基本的に同じなのに、料金は安い。それだけ運転手の報酬が低い」という部分にちょっと気になるものを感じます。
ウーバーが種を蒔いた便利で安価な配車サービスの本質は、95パーセントの時間は駐車場で眠っている自家用車を活用し、持ち主が暇な時だけ小遣い稼ぎをするというところにあったはず。新たな設備投資が要らず暇な時間だから高い賃金も必要ない。だからタクシーと比べて安価で便利なサービスが実現できる。
「1日何組以上乗車させるとボーナス」「ラッシュ時間は報酬○%アップ」といった手段でプロ的な運転手を集め「これでは生活ができないと、他の仕事に移る」人達が出て来ると、なんだか本末転倒であるような気がします。事業の急拡大に拘るあまり、滴滴出行さん、なんだか違う世界に行きかけているんじゃないのかな・・・ (・。・;痛ましい事件でしたね。。。
被害者が利用していたサービスは、didiのなかでも一番安い「順風車」(詳しくは下記参照)。ドライバーの質もまちまちですし、何より自暴自棄になられたらどうしようもない。(それはタクシーでも同様ですが、、、)
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サービスは多様で、高級車を配車する「専車」、ちょっとランクの落ちる「快車」、さらには代行、貸し切りバス、そして今回、事件が起こった「順風車」。専車や快車の運転手はドライバー専業が多いが、順風車のドライバーの多くはサラリーマンだ。時間があるときに営業するスタイルなので予約は必要だが、料金は一番安い。
https://courrier.jp/news/archives/121842/
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なお、圧倒的独占業者であるDidiがどこまで責任を取るべきか、というのは確かに論点ですが、一方で、実はDidiは他アプリ経由の利用が多いためにそこまで盤石ではないのでは?という考察もあります(下記Bainのレポートのp7、figure9)。
http://www.bain.cn/pdfs/201805140617002187.pdf
実際、美団点評も今年から配車サービスに参入しています。
そちらの方が本当の危機のように思います。これは本当に痛ましい事件でした。事件発生直後は、私のWechatのタイムラインにも注意を喚起するコメントが数多くみられました。
記事を見ている限りでは、実際にどれくらい減少しているのか、減少と利便性の因果関係等が検証されていないので、ハッキリしたことはわかりませんが、普段の使用状況から言うと北京ではそんなに大きな変化は感じません。
逆に、首汽约车、c-tripと言ったDIDI以外の新しいライドシェアサービスのシェアが拡大しているように思えます。実際私も、この二つを使う機会が増えています。
ライドシェア市場の縮小ではなく、単にDIDI離れが進んでいると言う事も考えられそうです。報道だけで判断するのではなく、さらなる検証が必要だと思います。