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NewsPicks編集部

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タバコもAIスピーカーも並列に考え、プラットフォーマーとデバイスメーカーが共存する新しい分業モデル。FoxconnやQuantaみたいなODM/EMS的な完全なる受託開発でもなく、かといってXiaomiのようにゼロイチで廉価版の自社商品開発をするというイメージでもなく。

タバコは吸わないのであまり感覚としてわからないですが、なんだか医薬品業界のジェネリックにも似ているような気もするし、とても面白いビジネスモデルですね(そしてこれまた深圳発という)
ここ数年、加熱式たばこの盛り上がりを取材する中で、ずっとひっかかっていたのが、「なぜたばこ会社が電子デバイスを作るのか」ということでした。アイコスの生産が追いつかなかったのも、電子デバイスの供給が遅れたからでした。

デバイスではなくたばこスティックで儲けるビジネスモデルならば、デバイスは安価で良質なものを作れる専門家に任せてしまって、スティックの生産に専念するのも一案だと思います。

AIスピーカーのように、今や家電メーカー以外が電子デバイスを必要としているケースが増えている中で、これからは、プラットフォーマーとデバイスメーカーの分業化が進んでいくのではないかと思います。今回の取材の中で、アマゾンとアンカーの協業関係の事例を伺い、強くそう思いました。
アンカーは以前のNPの特集でも取り上げられていて、あわせて読むとおもしろいです。
https://newspicks.com/news/2846916/

上記の記事では販売も製品開発(改良)もAmazonを徹底的に使うことを中心に語られていましたが、今回の記事では、高級品と粗悪品の間が空いているという開発製品の選び方や、デバイス単体では儲けないところにあえてデバイスで参入する、といったドメインの選び方への理解が深まります。

アイコスの例が出ていますが、他社品の不満に関する情報収集は、やはりAmazonを徹底的に活用していそうです。
色々面白い!

①電子タバコで水平分業化している
記事にもあるが、こういうビジネスは「交換する部分」が儲かる。電子タバコならカートリッジ、プリンターならインク、一番クラシックなものはカミソリの替え刃(だからこういうビジネスモデルは「Razor and Razor Blade」(カミソリとカミソリの替え刃)と言われる)。
IQOSとしては、自社で出すものを安くし過ぎるのはブランディング側面として問題もあるかもしれないが、そうではないサードパーティは歓迎だろう。むしろ、IQOS規格じゃないものは作らない、といった縛りがあるかが気になる(笑)

②やはりバッテリー
連続して吸えないという不満は聞いたことがある。そしてAnkerというとバッテリー。連続して吸えるように変えたというのは自社の技術も活用しやすいだろう。
製品領域として何でもやるのではなく「伸びる市場」をやるとのこと。ただそれがバッテリーを使う市場であることが多いというのも事実で、既に持っている技術が時代にフィットしている。

③資本関係、ブランド、リスクマネジメント
ジョウズとは資本関係がないとある。タバコはブランドが重要だが、一方で他製品とのブランドマネジメント上のリスクは大きい製品領域。別ブランド・別会社は違和感はないのだが、資本関係がないというところは気になる。どうやって最後にAnkerの利益となるのだろうか?(販売コミッションのような価格の仕切り?)
電子タバコのデバイスとスティックの垂直統合をアンバンドリングしていく動きで大変面白い。デバイスが普及するほどスティックが売れるのでタバコ会社的にマイナスはないだろう、というのはそうかもですが、各社のスティックに互換性があるデバイスが出ると、ユーザーのスイッチングコストは下がるので、タバコ会社から見たときに囲い込みのハードルは上がるがこれも歓迎されるのかは微妙。ユーザーからみると各社のスティックが気軽に試せるようになって良いんでしようね
IQuosを吸うなら、アマゾンで中国メーカーの互換機を買うのが一番。
五千円前後だし、USBで直接充電できるし、10本以上連続で吸える。

電子タバコのビジネスモデルは、タバコの販売。ディバイスはその方便。
互換機での他社参入も、自社のシェアが上がるので歓迎する。
Ankerのマーケティングトレース(4P分析)

Place:ECチャネル限定×カスタマーサポート
Price:正規品より安く
Product: 同価格帯の中では品質高い
Promotion: 商品カテゴリーは多角化→アンカーブランドの認知層を増やす。Amazonでのレビュー評価は高く保ち口コミ拡散。
気づけばアンカー製品を結構持っています。金額もそうですが、品質が安定していますし、デザインも好み。ちょっとしたことですが、箱なども丁寧に作られているし、アンカーというブランドに安心感を持っています。
【モノとコトの関係性】
「モノからコトへ」とマーケティングシフトが起こったと言われて久しく、コトで稼ぐ構造を創るためにモノをいかに普及させるかにプラットフォーマーが傾倒する中、「だったらモノの普及に役立てていただきやすいモノを、ちょうどいい品質でつくっときます」という入り込み方、裏の裏的に正しく面白いです。アンカー、イヤホンと充電器を愛用してますが、ホントに安さと品質感、佇まいのバランスがちょうどいいブランドで、気に入っております。
Ankerは一定以上の品質のプロダクトを作ることを前提にamazonなどのECチャネル活用に加えて徹底したカスタマーサポートで高い商品レビューを維持して他の競合との優位性をプロモートして伸びてきたという実はマーケティングの感度が非常に高い会社という印象がありますね。

実際に物も良いですし自分もモバイルバッテリーはお世話になってます。
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。