アリババの生鮮スーパーは、スーパーの皮を被ったEC倉庫だった
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注目のコメント
「盒马鲜生」の記事は、もう随分前からレポートされてるので、目新しい内容は特に無いですね。
Amazonはホールフーズを最近買収しましたが、アリババのこの店舗は、2016年1月にオープンしてます。
生鮮食品は、ログイン頻度を上げる意味で非常に効率的で、ほぼ毎日手料理を作る人はログインするかもしれないので、シャンプーやティッシュなどの比較的購入頻度が高い消費財よりも遥かに頻度高くログインしてもらうことができます。
中国では、「O2O」という考え方すら遅れていて、去年から「OMO」Online Merges (with) Offline と呼ばれています。
そもそもオンラインとオフラインを分けるのではなく、当然のように融合して考えるという意味ですね。
オンラインもオフラインも関係なく価格を統合する。
エリア別に求められる商品をオンラインでもオフラインでも、拠点を整備して品揃えする。
アリババの提唱する「ニューリテール戦略」がまさにそれですが、その戦略の中でも最も強力で、革命的なのは、実は、「零售通(LST)」だと思います。
LSTは、中国全土にある600万店舗と言われる個人事業店舗(通称、パパママ店)に、アリババのビッグデータを活用できるようにして、店舗周辺で何が求められているかを把握して仕入れと販売が出来るようにします。
更に驚くべきは、仕入れを、天猫に出店している店舗から一定割合の利益を確保して仕入れられるという点です。
つまり、正規品をシステムから発注できる。
しかも、アリババの売れ行きデータを見ながら。
価格は、オンラインとオフラインで同じになるように設定されています。
これは、600万店舗をオセロのようにアリババのコンビニにひっくり返すようなものです。
これによって、少なくとも品揃えの点で、既存のコンビニの脅威になるでしょうし、オフラインの代理商や問屋も打撃を受けることになるのでは無いでしょうか。日本のスーパーと比べると、移動端末での支払いが多いだけではなく、むしろ商品の供給などはまったく日本と違い、今後より多くの客を獲得できそうだ。
Eコマースは、小売を大きく改変している。購買行動の電子化に関しては、中国が圧倒的に進んでますね。いや、スマホ含むテクノロジー全般が、進んでいるのかも。