【葉村真樹】「デザイン・シンキング」が最強の戦略になった理由
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イノベーターズ・トーク二日目。こちら、昨日の一日目をベースとした議論ですので、是非そちら(https://newspicks.com/news/3150344/)を読んでから読むと分かりやすいと思います。
さて、今日はNPでもピックされることの多いデザイン・シンキングについてです。タイトルはちょっと言い過ぎ、ないし釣り気味ですが、デザイナーとしての思考力を持つ人は、今の時代最強だと、私は思っています。
「アート×ビジネス」と題したNP特集が、目下大人気のようですが、ビジネスと結びつけなきゃアートに興味持てないような人間がアートを語るな、と私は個人的には思うのですが(笑)、デザイン・シンキングも生粋のデザイナーからしてみればそういうものかもしれません。
ただ、そうしたデザイナーがナチュラルに当たり前のようにやっていた暗黙知だった思考、構築力といったものを形式知化したところには価値があるかと思います。まあ、モテ男の思考回路を完全公開!みたいな感じでしょうか?
本日分も楽しんでいただけると幸いですmm
追記:ちなみにポジショニング戦略も、RBV戦略も否定するものではなく、提供価値(デザイン・シンキング)→自社資源(RBV)→市場内競争力(ポジショニング)という戦略立案における順番の問題と考えます。デザイン・シンキングの本質は「自社視点→他者視点」「機能訴求→共感創造」「完璧思考→最適思考」「完結主義→改善主義」なのかなと理解しました。最近何気なく使っているuser experience 、customer journey 、less is more、agileなどの言葉も、裏側にこれらの思想があるのかもしれないと考えるとより良く理解できる気がします。amazon go とローソンの違いは非常に興味深かったです。リンクアンドモチベーショングループも失敗している事業のほとんどにデザイン・シンキングが欠如していて、自社の思想や商品、財務だけから発想している気がする。
すべての問題解決は、問題=理想と現実のギャップを解決するということ。僕なりの整理は、ロジカルシンキングは(明確な理想や数値的な目標がある前提で)現実との差分を構造的に把握することから始める一方で、デザインシンキングの場合は、どういう理想や目標を掲げたらよいかわからないところから始まる。
あまりにテクノロジーや社会の価値観の変化も早く、前提条件がフィックスしない不確実な状況の中で、デザインシンキングの本質が理解され、普及していったということではないかと推察します(インターネットが本格的に普及しだしてから、デザインシンキングも言われるようになりだした気もします)