Japanese media group Uzabase buys Quartz
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９月からProPickerとして参加しています。私の背景からすれば医療政策、科学研究、大学問題、イノベーションなどが期待されていると思いますが Pickしている記事は組織のガバナンスが多くなっているようです。私が委員長を努めた「憲政史上初」という国会による福島原発事故調査委員会で明確に見えてしまった日本の組織統治、日本の「エリート」の無責任さにあきれているからです。
ところでNewsPicks が米国のニュース紙を買った、という記事を見た記憶がありました。調べてもらったら7月の Financial Times でした。The Atlantic Media傘下のQuartzを手に入れたのです。確かにNewsPicks を一つの事業としているUzabaseのウェッブサイトにQuartzも出ています。
NewsPicksがターゲットにしている「読者層」はThe Atlanticの読者層に近いという背景もあるでしょう。進歩的ホワイトカラーと経営の中心層です。さらに英語版も加えて、アジア、欧米の読者層への広がりも狙っているでしょう。The Atlantic の160年の歴史的背景、つまりボストン周辺のエリート層がターゲットで始まったメデイアということもあるのでしょう。
私が講演でも時に紹介するのですが、南北戦争の終わった19世紀後半に始まったCharles Eliot 学長 によるHarvard大学の大改革のきっかけとなった論文を掲載したのも ‘The Atlantic‘ でした。ボストン周辺の多くの人々の賛同を得てCharles Eliotは 35歳で学長になり、40年に亘って学長を務め、ほぼ400年の歴史あるHarvard 大学の今の評価の基礎を作った教育者です。Harvard大学を訪ねると Harvard Square Hotelの三叉路のところがEliot Streetです。
そんな歴史のある The Atlantic がどんなメデイアか、何となく感じ取れるかもしれません。NewsPicksの創業者の背景、そこに集まってきている人たち、そしてこのような海外展開です、新しいウェッブ・メデイアとして大いに期待、応援したくなりますね。
