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①が適時開示。ここに来て資金が不足しているというのはどういうことだろう?ちなみに、元々4月27日付完了予定だったが「取引実行に必要な条件を満たされていない」ため、6月29日まで延期されていた(②)。というか譲渡発表時のリリースをみると、その時点では2017年12月末完了予定だった。

日産は売却を持って電池を外部調達していく戦略に変えていったと思うが、それが変わっていく可能性もあろう。あと、当たり前だが土壇場での変更で違約金なども問われるところだが、資金不足というなかでどうなるか。

あわせて、③~⑤が売却を巡る報道・発表時のPick。
⑤に買収スキームがあるが、NECの持ち分49%を日産が取得したうえでファンドに売却するものだった。NECの日産への売却は完了しているのだろうか?
NECの適時開示を見る限り、12月4日に譲渡に伴う譲渡益の形状に関するお知らせというのがあるが、これは「譲渡を実施した場合に譲渡益が発生する」というもので、その時点ではまだ発生していない。営業利益に60億円計上予定で、単身を見ても年度末時点では売却目的保有に分類されているがまだ譲渡は「行われる予定」。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180702475009.pdf
https://response.jp/article/2018/05/01/309199.html
https://newspicks.com/news/2383775
https://newspicks.com/news/2408727
https://newspicks.com/news/2420238
買手の資金不足を理由にクロージンクしないことはあり得る。しかし、穿った見方をすれば、資金手当が不調なことは、売り手に通知していただろうから、株主総会後に公表するところがあざとい。

PEが買収資金の組成に失敗したというのなら単純にお粗末。しかし。責められるのはPEではなく、そんなPEを買手に選んだ日産だ。巨額な違約金によって、AESCの事業資金を獲得する高度な戦術なら褒めてあげよう。

AESCの株式だけではなく、日産の各所にあるバッテリー関連事業の分割譲渡も含まれているので、事業分割は、複雑なカーブアウト作業がある。お粗末な資金問題ではなく、一体化したもの作り事業の分割の複雑性を侮っていたことも原因かもしれない。

事業分離や売却のディールの頓挫は、事業に取り返しのつかない混乱を与える。M&A責任者の責任は重い。

一番の懸念は、譲渡失敗が対象事業の従業員の士気を損ない、彼ら彼女らが事業を見限り、その辞職に拍車がかかることだ。つまり、日産のバッテリー事業の事業価値はどんどん毀損されていく。

この失敗から得る教訓は、①売却を容易にする事業のモジュール化の有効性、②買手をデューディリすることの必要性、③ディール頓挫リスクヘッジ(費用、逸失利益、情報の秘匿=ガンジャンピング、従業員の動揺離脱)の重要性だ。
これはまた大どんでん返し。
日産のEVとバッテリービジネス担当副社長にインタビューで直撃した内容はこちら。経緯がより詳しく分かると思います。

【直撃】EVのパイオニア日産が、あえて電池を手放したわけ
https://newspicks.com/news/2810334/
値付けや経緯を十分確認していませんが、中国では国内系が力を付けたため本件の投資妙味が低下していないのか、資金の出し手が中国の場合、資本流出を当局が嫌がってもいないのかと言うポイントも気になります。売れない場合、ビジネスの入れ替えを進めるNECが一番痛い気がします。
EV用の電池開発について自動車メーカーの状況は先日下記記事でまとめられていました。トヨタ自動車とホンダが他社との協業する中、日産自動車は車載電池事業子会社のオートモーティブエナジーサプライを中国企業に売却することを決定しており、外部調達を行いサプライヤーに競争原理を働かせる形をとるとして注目されていました。
https://newspicks.com/news/3123464

事業譲渡を中止の理由が気になりましたが、「GSR側から必要な資金が不足しているとの連絡があった」とのこと。日産の目指す方向性を実現できるのか今後は模索することになりそう。

ちなみに今日はCALTの日本法人社長のインタビューも出ています。
https://newspicks.com/news/3142114
詳細不明ですが、結果的にはNEC分を日産が引き取った段階でGSRキャピタルに売れずに終了、なんてことになりますかね。

すると日産涙目ですね。
中国ファンドのGSRキャピタルに譲渡するとしていたバッテリー事業を中止すると発表。
自動車大手。ルノー、三菱自動車との連携により事業の効率化を図る。電動化推進を2030年までの長期ビジョンに据え、ラインナップ拡充に取り組む。運転支援技術やコネクテッドカーシステムにも投資。
時価総額
2.42 兆円

業績

2007年1月に日産自動車とNECグループの共同出資によって設立された、大容量・ 高性能のリチウムイオン2次電池の専門メーカー。日産自動車株式会社51%、日本電気株式会社42%、NECエナジーデバイス株式会社7%それぞれ出資。

業績