自動車大手。ルノー、三菱自動車との連携により事業の効率化を図る。電動化推進を2030年までの長期ビジョンに据え、ラインナップ拡充に取り組む。運転支援技術やコネクテッドカーシステムにも投資。
時価総額
2.42 兆円
業績
2007年1月に日産自動車とNECグループの共同出資によって設立された、大容量・ 高性能のリチウムイオン2次電池の専門メーカー。日産自動車株式会社51%、日本電気株式会社42%、NECエナジーデバイス株式会社7%それぞれ出資。
業績
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日産は売却を持って電池を外部調達していく戦略に変えていったと思うが、それが変わっていく可能性もあろう。あと、当たり前だが土壇場での変更で違約金なども問われるところだが、資金不足というなかでどうなるか。
あわせて、③~⑤が売却を巡る報道・発表時のPick。
⑤に買収スキームがあるが、NECの持ち分49%を日産が取得したうえでファンドに売却するものだった。NECの日産への売却は完了しているのだろうか?
NECの適時開示を見る限り、12月4日に譲渡に伴う譲渡益の形状に関するお知らせというのがあるが、これは「譲渡を実施した場合に譲渡益が発生する」というもので、その時点ではまだ発生していない。営業利益に60億円計上予定で、単身を見ても年度末時点では売却目的保有に分類されているがまだ譲渡は「行われる予定」。
①https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180702475009.pdf
②https://response.jp/article/2018/05/01/309199.html
③https://newspicks.com/news/2383775
④https://newspicks.com/news/2408727
⑤https://newspicks.com/news/2420238
PEが買収資金の組成に失敗したというのなら単純にお粗末。しかし。責められるのはPEではなく、そんなPEを買手に選んだ日産だ。巨額な違約金によって、AESCの事業資金を獲得する高度な戦術なら褒めてあげよう。
AESCの株式だけではなく、日産の各所にあるバッテリー関連事業の分割譲渡も含まれているので、事業分割は、複雑なカーブアウト作業がある。お粗末な資金問題ではなく、一体化したもの作り事業の分割の複雑性を侮っていたことも原因かもしれない。
事業分離や売却のディールの頓挫は、事業に取り返しのつかない混乱を与える。M&A責任者の責任は重い。
一番の懸念は、譲渡失敗が対象事業の従業員の士気を損ない、彼ら彼女らが事業を見限り、その辞職に拍車がかかることだ。つまり、日産のバッテリー事業の事業価値はどんどん毀損されていく。
この失敗から得る教訓は、①売却を容易にする事業のモジュール化の有効性、②買手をデューディリすることの必要性、③ディール頓挫リスクヘッジ(費用、逸失利益、情報の秘匿=ガンジャンピング、従業員の動揺離脱)の重要性だ。
日産のEVとバッテリービジネス担当副社長にインタビューで直撃した内容はこちら。経緯がより詳しく分かると思います。
【直撃】EVのパイオニア日産が、あえて電池を手放したわけ
https://newspicks.com/news/2810334/
https://newspicks.com/news/3123464
事業譲渡を中止の理由が気になりましたが、「GSR側から必要な資金が不足しているとの連絡があった」とのこと。日産の目指す方向性を実現できるのか今後は模索することになりそう。
ちなみに今日はCALTの日本法人社長のインタビューも出ています。
https://newspicks.com/news/3142114
すると日産涙目ですね。