ハウステンボスを再生させた"弱者の戦略" - これが「ランチェスター戦略」だ
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注目のコメント
戦争の数理モデルとしてのランチェスター法則とは殆ど本質的に関係ない話になってるなあ。
ランチェスターの法則(あるいはその応用としてのクープマンモデル)は、近代戦においては常に全員が一点で同時に戦うと仮定して、戦闘力が戦闘員の2乗に比例するというもの。これは、一対一のみを想定した古典的な戦争では次数が1になるというモデルと対比する上で興味深いモデルではあるが、現実の戦闘は部分対部分の集合なので、その次数は必ずしも2とはならない。過去の戦争における統計分析により、ロシアのオシポフは次数は1.5程度と見積もっている。
日本の経営コンサルタント田岡信夫(1927-1984)は、ランチェスターの法則に着想を得て、独自の「ランチェスター戦略」という経営戦略を考案。言うなれば、中国の少林拳と日本の少林寺拳法の違いみたいな(両者は全く無関係)。
経営戦略にランチェスター法則を適用しようとすると、武器の性能、戦闘員の数、戦術力と戦略力(相手の兵站を減らす攻撃力)、補給力、などを、経営資源のどのパラメータに相当すると考えるかが悩ましい上に、営業マンによる地域シェア争いのような戦いであれば適用可能かもしれないが(フォルクスワーゲンの事例)、レジャーランドとなると更に難しくなる。
単に「ニッチ戦略」でいいのではないかと思ってしまう。
ランチェスター法則は、近代戦においては数が全てという強者の戦略で、「シェア41%とったら基本無敵」とかの話になる。弱者の取れる方法は、分断工作など限られている、
また、最近ではウェブマーケティングなど1対多の構造になっているので、ランチェスターの法則は必ずしも適用できない時代になっているだろう。戦争においても同様だ。ランチェスター戦略の本は昔読み漁りましたが、こういう実例で見るとよりわかりやすいですね。
「差別化」×「集中」×「接近戦」がハウステンボスの実例でより腹落ちします。ハウステンボスの復活はこれまでも取り上げられていたので触れることがありましたが、とても良い勉強になります。
生き残る、ポジションを作る、選んだ戦う場所でしっかりと勝ち抜く、実例なので頭に入りやすいです。