ファイナンスの知識は本当に要らない?
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クラウド会計ソフトの発展、普及によって、会計業務の効率化が進んでいますが、だからと言って、会計やファイナンスの知識が不要なのかと言えば、それは違うんじゃないかな〜と思う次第です。
会計やファイナンスは会社の経済活動のルールそのもの。自分のチームが何点入れているのか、あるいはリーグ戦の何位なのかもわからないままにサッカーをしろと言われても、気持ち悪く感じてしまうことでしょう。会計やファイナンスの最低限の知識がないということは、これに近い状態であり、経理部や財務部にとどまらず、あらゆる職種の方が最低限は学ぶべき基礎教養だと思います。
もっとも、事細かな知識は必要ありません。重要なのはテクニカルな「知識」よりもビジネスの土台となる「考え方」であり「思考」だと思っています。
このあたりの考えをまとめ、12日に『ファイナンス思考』という本を上梓します。Amazonでは既に予約を受け付けておりますので、よろしくどうぞ!笑決算書を読むことは、例えて言うなら、われわれ人間が体組成計に乗っかる行為のようなものです。
体重やBMIがわかれば自分の健康状態がわかるし、正常な状態とズレていれば必要な手を打つこともできます。
会計を知っていれば、その会社がイケてるかどうかという"キャラ"がわかるし、目標とズレていれば会社として打つべき手を検討することができます。
また、ファイナンスはマーケティングや研究開発と同じ経営戦略のひとつです。決算書を構成するバランスシートやキャッシュフローそのものをマネジメントするのがファイナンス戦略の目的でもあります。
会計とファイナンスはごっちゃにされがちですが、ファイナンスという戦略の結果が会計(決算書)に反映されるのであって、ファイナンスが原因であり、会計が結果であるという関係です。
デリバティブ取引やM&Aに関する詳細な仕訳やCAPMの細かい構造まで知っている必要はありませんが、ザックリわかっているとおもしろいと思います。朝倉さんの解説、例えがすごく分かりやすくてめちゃくち集中して聞いた10分間。
特に
●日本の経営者が評価軸が純利益に対して、米国企業、例えばあのAmazonでさえここ数年でようやく利益を出してきた。それまで莫大な投資を行ってきており、その理由についても説明をおろそかにしていない。
この下りについて、目からウロコというか、国内とアメリカの経営者への評価について想像したことがなかったのですごく勉強になった。この投資と利益のバランス感覚、つまり先を描く力を本当に身につけたい。
PL、BSについてもこのあたり全くのど素人の経営者としてどうしようか悩んでたこともあり、朝倉さんのいう「若手のビジネスマンに読んでもらって理論武装してほしい」新著、予約しました‥。