ビットコイン価格の「暴騰」がもはや起きない理由
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野口悠紀雄先生の記事ですが、センセーショナルな題名とは違い、かなりきちんとしたことがわかりやすく書いてあります。
読み方のポイントとしては、「ビットコインの暴騰は起きない」と題名で書いていますが、ビットコイン以外については何も語っていないことと、暴騰は否定していますが、現在の価格は適正水準に近づいてきたことを説明し、これから再び徐々に上昇する可能性については、含みを持たせているように感じられます。
また、論拠としては先物と現物の値動きの関係をあげていますが、先物はせいぜい現時点での3ヶ月程度先までの予測が示されているだけであり、その先の価格の予測は織り込まれていない、という点にも注意が必要です。
推測するに、野口悠紀雄先生の論理的な記事に対して、ダイヤモンド・オンラインの編集者が、読者を引きつけるためにキャッチーでセンセーショナルな題名をつけたものと思われます。
いい記事なので、題名に惑わされずに読んでいただくことをおすすめします。私の誤解かもしれないが、先物取引では全体の売りポジションと買いポジションの残高は常に一致するはず。特定の投資家(ヘッジファンド等の投機筋)のポジションは売りと買いは異なり、為替相場では良く参照されるが。
あと、国内の送金手数料とビットコインの相場水準の裁定を考えるのはかなりラフな議論。米国の場合、小切手を郵送することで決済できるはずだから、もっと低くなるはず。
あと、ビットコインは昨年12月のような局面で迅速に決済してもらうには、かなり高額の追加手数料が必要になる。2016年以前に出版された本には書かれていないが、まさか、野口先生が知らないわけではあるまい。