シェアリングエコノミーが生む新たなコミュニティ
コメント
注目のコメント
HARAJUKU Abeba Studioから、"シェアリングエコノミーで考える「豊かさ」" についてサッシャさんとお話させて頂きました。
新たなIT産業・イノベーションとしての側面が取り上げられがちですが、「シェアリングエコノミーの最大の価値は、『人とのつながり』が資産になるところだ思っています。
豊かさの物差しは、お金(金融資本)とキャリア(人的資本)から、つながり(社会資本)になりつつある。
世界でもGDPでは測れないシェアの価値を測る新たな幸福指標についても検討が始まりつつあります。かつてのムラ社会のシェアリングエコノミーの成立要件は「ほかの生き方の選択肢がない」「貧しく物がない」というというように
欠損を埋め合わすため仕方なく嫌な奴、面倒な奴とでも共存の道を探る、、、というものだったと思います。
なので都市でそれをやろうとしても必要がないから難しい。
現代版でこれをやろうとしたときに重要なのが
①「私たちの暮らしに欠けているもの」の共有
②欠損を埋め合わせるための方法論の同意
ではないかと思います。
私たちはNPOで「田畑を活かした子育て支援」というのを主たる事業の一つとしてやってますが
「信頼できる子育てコミュニティの必要」(欠損)を「田畑という地域資源活用を通してサポートする」(方法論の共有)というところをブレないように意識しています。
その時に重要なのが
「率先して面倒を引き受ける人がちゃんと尊敬を集める」という点で
自分はコストを負担せずにコミュニティ資源を安く使ってしまおうという人をやんわりと排除できるような仕組みになっていないと長続きは難しいと思っています。シェアリングエコノミーは従来のビジネスの枠組みを超えたオイコノミクス(共同体のあり方)に影響を与えると改めて感じました。実際に石山さん自身が実践している渋谷キャストでの共同コミュニティ「Cift」も興味深いです。