【吉田麻也】日本が誇る男のコミュニケーション力
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注目のコメント
吉田選手、昨日のオフサイドトラップの後のしてやったり顔が最高でしたね!
プレミア移籍後の6年をあますところなく語った自叙伝『吉田麻也 レジリエンス—負けない力』は、サウサンプトンデビュー直後に食らった世界最高峰リーグの強烈な洗礼から、ベンチにすら入れずもがいた暗黒期を経ていかに彼が立ち上がってきたかが赤裸々に語られ、進化したセンターバックの裏にある知られざる努力に奮い立たされます。
英語でのコミュニケーション、外国人ボスへのアピール、異文化の同僚たちとのチームワークなど、サッカーに限らずグローバル社会で生きるビジネスパーソンへのヒントも満載の一冊。
日英同時発売ですが、日本版のみワールドカップにかける思いも特別収録!日本でならキャプテンとかの経験がありますが、海外でのキャプテンの役目ってなんなんだろうって凄く気になっていましたので本文は凄く分かりやすかった。
特にリーダーの「資質≒アクの強さ」というのはビックリしました。日本の場合はメンバーをまとめる力や、監督とメンバーとのパイプ役という役目があるから、監督やチームメンバーとの衝突は避けるようにするべきと思っていて、そのメンバーをまとめる力と監督の意見をチームメンバーに翻訳するという能力が他のメンバーよりも優れていたからキャプテンを任せられたと思ってました。
でも、本文を読んでみるとこの「アクの強さ」というのが逆にメンバー引っ張れるかも知れないと思いました。
なぜならば、思ったことは何がなんでも相手に伝えるというのは裏を返せば、正直に物事を言うから「こいつは裏がないな。本気なんだな」と周囲に認識され、この本気度がこそがリーダーシップに、そしてキャプテンという役目に繋がっていくことがわかりました。
私のような下手に周囲の人に合わせる方が、その場限りで物事を言っているのか、と思われ信頼度を下げるかもしれないと思いました。
本を読んで少しでもアクが出せるように、本気で意見が言えるようになります。セネガル戦を同点で持ち耐えた朝に、いい話ですね。
リーダーはアクの強い(=強烈に個性的な)ヤツ、という話は、例えばIT業界ならばアップルのジャブス、オラクルのエリクソンでよく分かるし、国内でもある話です。もっとも、国内では「あの人は特別」となってしまいます。
さて、アクの強いリーダーシップが国内で受け入れられるようになるでしょうか。
戦後でも、明治生まれの気骨のある云々と評判だった経営者、技術者たちは、今風に言えば、アクの強い人たちだったと言えるではないでしょうか。アクの強さは、自分で決められる、粘るに置き換えられます。
アクが抜けた人たちが多くなったのは、もしかすると戦後の教育、高度急成長時代の弊害なのではないかと思います。
昭和から2020年代への切り換え、これが必要だと思います。