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タブーに切り込め!ここがおかしい「日本の保険」
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抗認知症薬を中止した群と継続した群をランダムに分けたところ、中止群は継続群に比較して約半年程度の認知機能低下が進行したというデータがあります。このことから抗認知症薬の効果は「認知症の進行を約半年遅らせる程度」だろうと考えられています。副作用ですがコリンエステラーゼ阻害薬は不眠、興奮、イライラなどの過覚醒。それに呂律障害、流涎、誤嚥、小刻み歩行、振戦などのパーキンソン症状が容量依存性に出現します。

メマリーは逆に傾眠、ふらつき、めまいが容量依存性に出現します。そのため基本的に抗認知症薬は覚醒度の調整に用います。覚醒度が高すぎるときはメマリー、低すぎるときはコリンエステラーゼ阻害薬を使用することでせん妄(半覚醒=夢うつつ状態)を治療します。元々元気な方にコリンエステラーゼ阻害薬であるアリセプトなどが処方されることで興奮し暴力的となり不眠がせん妄を誘発するため手に負えなくなりますが、入院/入所後にアリセプト等を中止するだけで落ち着く方が多いです。
この動きで学ぶ事は、薬の効果とQOLとを天秤にかけて考えている点だ。その点は日本もまだ努力の余地が大いにある。効かない薬は無い。しかしそれが生活や人間の尊厳にどう関係するか、大事な視点だ。
フランスで認知症薬が保険適応から外れる。
効果が1年しか続かないことから、薬への評価は分かれるところだ。
ただ1年でも進行を遅らせられるのは本人や家族にとっては大きな意味を持つものだ。