米FRB:35行全てが十分な自己資本を保有-ストレステスト (2)
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金融危機後、8回目となるストレステストの結果が公表され、35行全行合格となりました。ストレステストとは、あるシナリオに基づいて、金融機関の資産の健全性を確認するテストです。たとえば、今回のテストのシナリオでは、GDPが7.5%下落し、失業率が6%上昇、ダウも65%下落などがシビアなシナリオとして想定されています。こうしたシナリオにおいて、自己資本が十分足りているか、ということを検証します。
何度も繰り返すうちに、金融機関では、ストレスシナリオを念頭においたリスク運営ができていますので、最近は「念のための確認」という様相が強くなっています。
ちなみに、トランプ政権の方針で実施された規制緩和において、今回ストレステストを免除された銀行は、合計3行(CIT Group Inc., Comerica Incorporated, and Zions Bancorporation)となったようです。規制緩和として、この3行が免除されることのインパクトは小さい気がしますが・・・(個別行にとっては大きな負担ですのでミクロでは影響が大きいのは確かです)。米国の金融機関の財務は盤石、日本の金融機関も同じく盤石で、日米では金融危機は起こり得ない、この状況はリーマンショック時とは全く違う。ただ中国の金融は怪しいし、欧州の金融機関も南欧中心に問題がある。現在新興国から為替株価が波乱含みになりつつある。特に中国の経済は減速気味で株価の下げも、キツく、米中の貿易戦争も絡んで要注意。次の本格的な危機は 起こるとすれば 震源地は中国になる可能性が強いと思われる
以前からアメリカの金融機関のストレステストにはそれほど不安はありませんでした。むしろ、前々から要注意先としてして見られていたのは欧州の銀行群で、その代表格がドイツ銀行。早速、昨日もこんな記事が出てました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-21/PANBN86TTDS101
ドイツ銀の米部門、1日のトレーディング損失が想定の12倍に-届け出