クルーグマン教授とサマーズ氏、世界成長への破壊的な脅威を警告
コメント
注目のコメント
記事中でも指摘されてますが、次の金融緩和のためにということで拙速な利上げをしても、景気をオーバーキルさせてしまえば元も子もありませんからね。トランプみたいな政策やられたら、中央銀行も舵取りが大変ですね。
Amanoさんがコメントされているような景気後退のオプションを作るということはあるだろう。
一方、難しいのがオプションを作ることが景気を折ってしまうリスクもあること。このような記事を読むと、「この悲観的な見通しは正しいのか」「もしも正しいとしたら、どう行動すれば良いのか」と悩んでしまいますね。
20年ほど前、グリーンスパン議長が有名な「根拠なき熱狂」の演説をした際には、熱狂の最中にあるマーケットからは事実上、無視されてしまい、その後数年間に渡ってITバブルが続きました。その結果、ますます楽観的な見方が広がってITバブルが拡大し、バブルが崩壊した時の傷を広げてしまったように思います。
この経験から、次のような教訓が導かれると思います。
(1)悲観的な見通しを聞き、それが正しいと思っても、行動を変えることが正しいとは限らない。例えば、「根拠なき熱狂」の直後に株式投資から手を引いていたら、数年に渡って大きな機会損失を被ってしまった。
(2)しかし、仮に悲観的な見通しが外れても、それを理由に過度に楽観的になるのは禁物。悲観的な見通しが外れたようでも、忘れた頃に的中するかもしれない。
(3)したがって、日頃からリスクを認識し、バランスの取れた行動を心がけることが大切