それでも日本人が「1ドル=100円割れ」の円高を警戒すべき理由
現代ビジネス
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注目のコメント
ちょっとヘッドラインがセンセーショナルではありますが、中身は至って落ち着いたものであり、①イールドカーブのフラット化、②インフレ期待の頭打ちに焦点をあてて、現状を整理してみました。どちらもこれからの米経済をポジティブに期待する向きにとっては非常に都合の悪い現象であり、事実、Fed高官もこれを気にしている節はあります。
この上で実体経済における「中立金利との距離感」がケアされている段階であり、例えば新NY連銀総裁となったウィリアムズのモデルなどでは現状0.44%程度(政策金利にして2.44%程度)であることが指摘されています。つまり、このままいけば、2度の利上げを経て年末には実質FF金利がプラス圏に入り、引き締めが示唆されることになります。①や②の状況はますます強まることになりましょう。
そのような中で気にするとしたらドル円のリスクは水準はともかくダウンサイドではないのか?そのような趣旨となります。専門家が書かれているので筋の通った理論なのかもしれませんが、円が買われる状況というのがピンときません。確かにイルードカーブのフラット化が起きているということですが、日本もYCC(イールドカーブコントロール)を止めたわけではないし、アメリカが金融引き締めに向かっていったとしても、そもそも日本の現政権の財政政策自体が元々引き締め基調だし、と極端な円高に向かわない気がしてなりません。
だからといって、もちろん、全力で円売りドル買いして良しとは言いませんが…。