【会計クイズ説明書】貸借対照表編①
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注目のコメント
会計特集と併せて、こういうトピックが盛り上がるのはとても嬉しい!
オリエンタルランドについては、時系列でデータを見ると面白いです、特に2000年あたり。何かというと、ディズニーシーの建設のために一気に投資をしていた時期で、当たり前ながら建設でキャッシュは出ていくばかり。有利子負債が一気に2500億円以上、3期ほどで増加。ピーク時にはEBITDA400億円に対して有利子負債2500億円と6倍とレバレッジをかけまくった(2001年3月期)。
そして2001年9月に開業、2003年3月期からはFCFがプラスになり、返済生活に。2012年3月期には債務は1500億円ほどになって、流動資産、特に現預金が増加傾向に転じて、現在は現預金約3000億円、有利子負債約600億円(返そうと思えばいつでも返せる)。
そして、投資をしようと思えば、手元の現金を運転資本を除けば2500億円くらいは投資に回せるし、EBITDA(1500億円)に対して4倍くらいまで投資を下押しても5000億円、合計7500億円くらいの投資キャパは作れる(振り切ろうと思えば1兆円くらい行けると思う)。
ただ、例えば投資したものが不採算案件となれば(昔のリゾート開発のように)、固定費商売なので完全な損失となる。そういう意味で、噂されていた沖縄などはリゾートとしての魅力はありつつ、地続きでないから航空に完全にチャネルを依存するなどリスクは高め。
かといってディズニーとの契約で海外展開はできなかったと思う。そういう意味で浦安での開発をしつつ、たまってきた現預金をどうするの(還元?投資?投資だったら金額と期待リターンは?)というのが論点となる企業。早速クイズ、間違えました。
固定資産で①か②だろうと、そこから、「設備投資にはお金が要るので、長期借入金として、固定負債が大きいほうでは」と考え②にしました。
流動比率ですか!! 安全性の指標を見落としていました。
優良格付けを考慮するのを忘れました。
さまざまな視点から正答を導かなければならないこのクイズ、楽しいです。
次は、ANA、JALのB/S比較や SBやDocomoの比較など取り上げてほしいと思いました。 興味深いです。