仮想通貨の採掘禁止 アップル、アイフォーンで
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注目のコメント
これは開発者向けのガイドラインであり、開発者が守らなければならないルールです。
2.4.2条 ハードウェアの適合性 の条項において
https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/#hardware-compatibility
バッテリーを大量消費したり、端末に熱を生じたり、極端な負荷をかけるアプリを禁ずる とありその例として「例えば暗号通貨のマイニング」と明記されています。
Appleは数年前にウォレット大手Coinbaseをストアから締め出すなど、暗号通貨に総じて保守的なスタンスが強めでしたが、今回は純粋にハードウェアリソースを損なう、特にユーザが無意識ないしは意識希薄に別の経済インセンティブでダウンロードしたアプリ等で暗号通貨マイニングをする事でハード効率を損なうようなものを排除する狙いと見えます。英語ソースからAppleがアプリ制作者に求めた暗号通貨のガイドラインを読みときます。
https://www.theverge.com/2018/6/11/17449178/apple-app-store-cryptocurrency-mining-ban-ios-macos
文章を読む限り、マイニングによる処理によりiPhoneのバッテリーに負荷をかける可能性があるという”ハードの理由”でサードパーティアプリ開発者に対して、バックグラウンドを含むマイニング行為のアプリを提供しないよう(その審査を通さない方針である旨)伝達した形ですね。
更に5つの暗号通貨ガイドラインも発表しています。
1.ウォレットアプリは許可する
2.マイニングアプリに関してはクラウドベースのマイニングのような”マイニングパワーを外部で使う”形式のアプリのみ許可をする
3.暗号通貨の支払い・受け取り・送金が可能なアプリは取引所のアプリ自体である場合のみ許可される。
4.ビットコイン先物、ICO、その他アセット型トークンなどに関するアプリは金融機関、銀行、またはそれらが承認したものだけが許可されます。またそのアプリは合法である必要があります。
5.他のアプリへの誘導や他の人への紹介などの為に暗号通貨を渡す行為を行う為に作られたアプリは許可しない。
iPhoneのcpuをマイニングパワーに用いたモバイルマイニングのアプリはやはり許可しない方針ですね。
ちなみにモバイルマイニング(スマホマイニング)に特化したコイン・プロジェクトも存在し、Electroneumなどが有名です。遊んでいる計算リソースを使うのは良い発想だけど、仮想通貨マイニングよりもっと人類全体に有益な使い道もある。例えば宇宙人からの電波を探すとか:
https://ja.wikipedia.org/wiki/SETI@home