シリア、年初から4か月で92万人超が国内避難民に 過去最高の水準
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この記事で注目すべき点は、「反体制派」が占拠している地域でも、「反体制派」同士の抗争によって多数の人々が住処を追われていると非常に遠慮がちですが指摘している箇所がある点です。「悪の独裁政権」の迫害で人民が困っている、というのはある意味「お決まりの」ストーリーであり、紛争でこういうネタがたくさん出てくるのはある意味当然のことです。つまり、この種の情報はたいして苦労しなくてもいくらでも供給されるということです。問題は、いろいろな当事者や報道機関、場合によっては人道団体や国際援助機関までもが見ないふりをしがちな「正義の反体制派」の側で何が起こっているのかをきっちり掘り起こすことです。欧米諸国が後押しする「反体制派」やクルド勢力、トルコが後押しする「反体制派」、「反体制派」のふりをしているイスラーム過激派などなど、いろんな当事者がかなりの人権侵害や犯罪を犯していなければ、彼らはもうちょっとシリア人民に好かれていたはずです。そのあたりもきっちり掘り起こしてくれる報道が現れることを期待します。
