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偏差値というか、上に行くために一定の成績が求められるし、そこにフェアな競争があるのは実は日本も海外も同じなのだが、海外の大学・大学院や就職においては、それは足切りに過ぎず、やはり「私はどういう人物で、どういう経験があり、どういう問題意識をもっており、どういうことを成し遂げたいか」という個性が最後に見られるとことが大きく違っている。社会を変えること、そう、チェンジメーカーであることが重視されるのだ。日本のように、皆が同じ色に染まる教育を受け、結果、一律いい大学に入って新卒一括採用で大企業に「就社」することを目指し、あとは終身雇用と年功序列の中で組織の中の調和だけを要求される羊になっている社会では、決してイノベーションは起きない。皆と同じでなく、はみだした人物、目立つ人物(出る杭)を叩く文化に苦しめられてきた有能な人材がどれだけ失われてきたことか。
僕も30数年前にシカゴ大学でMBAを取る過程でカルチャーショックを受け、ロンドンでの長年の勤務でそれが確信に変わり、グローバルな一流投資家と丁々発止のやりとりが求められる今の仕事でそれを生かし、今は小林りんさんのUWC-ISAKをサポートする側で改めて彼我の違いと教育について考えさせられているのだが、世界で戦うために、あるいは、世界と協調していくために、日本と日本人は大きく変わらなければならないし、そのためにも教育を根本から考え直す必要があると考えている。
どうしても、日本にいると自分の意見と違う意見を単に感情的にこきおろしがちになりますが、これに対してちゃんと議論する習慣がある人は自分の視点や価値観を押しつけず、一旦相手の意見を受け止める心の余裕がありますよね。だからこそ、多くのバラバラな意見を纏めて合意にこぎつけることができるんだ、と。
そういう意味で、チャレンジするシンガポールの教育は後者の人間を作ることを目指しているのかな、と思います。
『仲間を作る、友人と補完関係を築くというのがシンガポールの教育です。「戦わず、仲間にしろ」ということです。』
競争相手に勝っても意味がありません。仲間を増やすことが海外で生き残るコツのような気がします。戦いに勝っても存在できなくなってしまっては意味がないからです。
これからの日本人は国内に留まっているだけでなく海外に出て行く必要があります。そして国内にいても海外からもどんどん外国人がきます。
そんな中で生きていかなければならない世代に必要な教育は今までと同じではないと思います。
違いを尊重して考える力をつける。これからの日本に必要な教育だと思います。
良い記事でした。
https://www.youtube.com/watch?v=Gx3f0uBt8gg
もちろん、「巻き込み力」は凄く大事なことであり味方を増やしていくアプローチは超が付くほど大事だと思いますが、それはそれであって、競争的な勉強、受験環境はあっても良いとは思います。
そして実は日本の歴史を振り返ると対中国政策とか見てるとムダに戦わない道を選んできたんですよね。なのでいつからその辺が変わってきたのかなあと思いました。
ただ、同時に創造性をはぐくんだり、多様性の中でオープンに話し合うという事も重視されており、日本ほど画一的な教育ではやはりないです。(最近は違うかもしれませんが。)先生に欧米人もたくさんいるし、国家そのものが多様性の上に成り立っているという事が大きい気がします。
「先生もまた潔くて、子どもの質問に対して、「わたしにもわからないから、一緒に考えよう」と言うのです。」
──娘さんはシンガポールの小学校で、どんな教育を受けているのでしょうか?
成績を上げていい学校に進学する、いい職業を見つけるというような教育とはまったく違って、一言で言うと、「自分で人生のドアを開けよう」という教育方針です。
「自分で人生のドアを開けよう」非常に心に響く言葉です。自分の人生も幸せも他人任せの人がいます。自分が幸せでないなら、それは自分のせいです。自分で自分の人生のドアを開けたら、結果はどうであれ、幸せになれますよ。自分は何をなすべきなのか、子供の頃から考える癖を付けるのが大切ですね。