事業撤退 最多ペース
日本経済新聞
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注目のコメント
『事業の撤退・縮小数が過去最大』というよりも、『かつての主力事業からの撤退』という方が驚きがあります。
・未来の主力事業への経営資源集中
・ポートフォリオの再編
・原価抑制
などなど理由は様々ですが、低採算事業への株主からのプレッシャーが年々強まっているのでしょうか?
新規事業への参入判断よりも難しいのは、いつその事業にストップをかけるか、という判断です。
その事業にかける思いが強かったり、長い年月をかけていればいるほど撤退判断は勇気が必要です。
撤退事業に関わっていた社員への配慮も必要ですよね。各社、どのようにやっているのか気になります。過去のピークが99年、07年である事からもわかるとおり、事業整理は好況時に増えるので、当然の統計です。
その理由は、撤退損失が出るからです。期間損益を毎期出し続ける事を宿命付けられている上場企業経営者は本業の業績で撤退損失をカバー出来るときにその決断をしやすくなります。逆に言うと本当は撤退しなければ行けない時にも拘らずその撤退損失が吸収できず減益を恐れるあまり続け、ようやく高収益になった今、不採算事業から撤退が続いているとも言えます。企業の戦略というのは経営資源の配分を決めることなので「やらないことを決める」ことは大切です。とはいえ、これが実に難しいですよね。
事業撤退も新規事業と同じくらい決断力が必要なので、好業績を背景に推進していくのはいい動きだと思います。