【この夏、読みたい】世界を変えた偉大な革新者の本12選
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この中で読んだことがあって,かつ一番面白かったのは「放浪の天才数学者エルデシュ」 https://amzn.to/2LRB2Qq かな.
「天才と○○は紙一重」とも言われるが,とくに数学者は天才ではあるが,数学の世界以外では社会不適合者のレッテルを貼られることが多いと聞く.ポール・エルデシュ(1913~1996)は,まさにそんな第一級の天才数学者.
数学者というのは紙とエンピツがあればどこでも仕事ができるらしい.ある日突然,知り合いの数学者の家の戸口に現れ,
「君の頭は営業中かね?」
と言い,そして1日19時間,数学の問題を共同で解き続けることを何日か続け,それから次の数学者の家へと去ってゆく.持ち物は古びたブリーフケースで,その中には替えの下着とノートのみ.自分の家を持たず,25カ国の友人知人の家を渡り歩いた.普通,数学者は若いうちに才能が枯渇すると言われ,40代で現役引退と言われるくらいなのに,83歳で死ぬ直前まで現役バリバリの数学漬けの生活を送っていた.数学者は孤独を好むイメージがある一方,エルデシュは共同研究を好み,生涯に渡って,共著者400人以上と1500編もの質の高い論文を発表した.一方で,数学以外ではまるっきり子供並み.全自動洗濯機の使い方すら覚えられない.講演などで得るわずかな収入は、気前よくあちこちに寄付してしまうありさま.しかし,この寄付は若い数学者を育てることにも使われた.彼は洞察力がもの凄かったようで,相手がどんな問題に適しているのかを瞬時に判断することができ,そうしてその人に合った問題を出しては相手のレベルをどんどんと引き上げた.そこで「エルデシュ数」という言葉が生まれたのであった.
http://gigazine.net/news/20110303_erdos_number/
エルデシュはハンガリー生まれのユダヤ人であり,ナチのホロコースト,ソ連のハンガリー侵攻,米ソの冷戦など世界情勢に翻弄されながらも,数学の真理を一心に追い求め,数学仲間との交流を楽しみ,母との時間を大切にし,無条件に子供を愛した一生を送った.凄い人だと思うし,何よりカッコイイ.この本に難解な数学は一切出てきません.こういう時にAmazonのアフィリエイトリンクが貼ってあると非常に便利なのだが…。
海外のものばかりなので翻訳されてないと読めないが、リンクがあった方がありがたかった。。。