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ユーロ危機、再び? イタリア問題のキーポイントを整理する

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    同盟と五つ星運動の二政党が、ユーロから離脱したいのかというと、微妙なところです。両党ともしたいことは、歳出の拡大です。ポピュリスム政党というとそれだけでは具体的な性格がわかりにくいですが、やりたいのはベーシック・インカム、減税、年金の増額といったことです。ユーロシステムの前提である財政協定が、加盟国の財政規律を求めており、それが財政拡大を許さないので、両党は反発しています。つまり、ユーロという通貨は使い続けたいが、財政規律には従いたくない、というのが、両党とその支持者の都合のよい本音でしょう。
     五つ星運動はその都度インターネット投票で政策を決める、というような極めて非中央集権的なスタイルを売りにしており、詳細な政策を共有しているわけではありません。閣僚候補となりうる指導者のプールもありません。組閣のために政策と人事を交渉して詰めていく、という段になると混乱しており、同盟が主導権を握りつつあります。五つ星運動は、6月2日に大規模デモで大統領を弾劾する、といった方針しか示せずにいました。
     先ほど新しい展開があり、同盟と五つ星運動の二政党は、再選挙ではなく、再度組閣を目指すことで合意し、マッタレッラ大統領もこれを承認しました。両党によるコンテ氏を首相とした新政権が発足します。大統領は、議会で過半数を占める両党に一度は組閣を委任しましたが、財務大臣として両党が示したサヴォーナ氏がユーロからの離脱を目指す懸念があるとして、拒否、このままだと、近いうちに再選挙になると見られていました。両党は、サヴォ―ナ氏は財務大臣ではなくEU担当大臣とすることで、大統領の同意を得ました。
     再選挙になれば、両党は再び過半数を獲得するとは見られていましたが、同盟は議席を増やし、五つ星は減らすのではないかと見られていました。五つ星の方が、やや再選挙を避けたがっている向きがありました。マッタレッラ大統領も、明らかに議会の過半数を占めている両党の組閣を拒否するのは、法的にはともかく、憲法の精神から見て越権ともいえるため、両党と妥結できた方が望ましいかったともいえます。


  • The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor

    混迷する政局から一転してコンテ内閣が発足する見通しになりましたが、イタリアにポピュリスト・EU懐疑派の政権が生まれることで、ヨーロッパでの警戒感が強まりそうです。
    記事は政局の決着前に書かれたもので、コンテ内閣発足の見通しによって政治的危機は一区切りがつきましたが、根本的な問題はくすぶり続けます。


  • ユーザベース SPEEDAアナリスト

    動きがまとまっていて助かる。
    ①は約1年半前のPickではあるが、昔からイタリアのユーロ圏離脱の見方はある程度あった。一方で、ギリシャを思い出してみると、結局離脱していない。
    あと、イタリアでも北部と南部だとかなり経済的にも文化的にも違い、それぞれ「一緒にするな」と思っているところはあると聞く。
    そしてユーロ圏を巡った話ではなく賄賂起因だが、スペインも揺れている(②)。南欧の状況から目が離せない。
    https://newspicks.com/news/1868472
    https://newspicks.com/news/3065028


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