中国外相、予定通りの米朝首脳会談開催促す - ロイター

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2018年05月24日

  中国は、北朝鮮を使って、米国を揺さぶり、その真意を探ろうとしているのかも知れません。少なくとも、中国と北朝鮮の「血の同盟」が復活したと考えるのは早計でしょう。
  米朝首脳会談を促す一方で、中国は、米国との間で通商協議を行っていて、米国の圧力をかわそうとしています。中国は、北朝鮮への影響力を、対米交渉のカードとして利用しようとするでしょう。
  トランプ大統領は、習近平主席との会談後に金正恩委員長が態度を変えたとして、中国を批判しています。中国にとっては、米国が、中国が北朝鮮に影響力を持っていると認識させることに成功したことになります。
  しかし、北朝鮮の揺さぶりは、かえってトランプ大統領が譲歩しないことを明らかにし、中国にとっては心配の種を増やす結果になったかもしれません。