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ボーイング777Xの折りたたみ式翼、米連邦航空局が承認

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    東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

    航空機の飛行性能でポイントとなるのは揚抗比,L/D(エル・バイ・ディー)です.揚力と抗力の比です.揚力が大きくなるように飛行姿勢を変えていく(迎角を大きくしていく)と抗力も大きくなりますが,大きくなり方が違うので,L/Dが最大になる迎角があります.このL/D最大(max)の状態で飛行しつづければ,理論上は航続距離が最大になります.ただ,これはあくまでも理論なので,そのような状態を続けることはできません.とはいえ,このL/D maxは航空機の性能を表す重要な指標となります.そして,L/Dは主翼の平面形で決まるといって良いです.主翼の横方向の長さをスパン(翼幅),前後方向の長さを翼弦長(コード)と言い,その費をアスペクト比(縦横比)と言います.この縦横比が大きいほど,L/Dが大きくなるという理論があります.例えば,グライダーは,凄くスパンが大きな主翼をしています.アスペクト比は20ぐらいでしょうか.大きなアスペクト比なので,L/D maxも大きくなり,滑空距離も長くなります.一方,ボーイング777のアスペクト比は8.69と資料にある.航続距離を上げるためにはもっとスパンを大きくしたい.でもスポットの大きさで限界があるし,構造上も難しい.そこでこの記事.
    一番の問題は安全性.可動部分が増えることは安全性の審査が厳しくなることを意味する.例えば本記事の場合,最悪ケースとして,飛行中に片方だけ折れ曲がっても大丈夫なのか,脱落しても問題ないかが審査されたと思います.


  • 国内航空会社 気象予報士

    飛行機の翼は、土屋先生のおっしゃるように、グライダーのように横に長いと効率よく飛行することができます。したがって、最近の飛行機は翼が長くなる傾向にあり、中型機の787は翼端幅でいえば大型機である現在の777とほとんど一緒です。777Xは777の新型ですが、さらに翼端幅が大きくなる見込みで、747を超えるような大きさになると言われています。
    すると地上での駐機場の幅や、誘導路の幅が問題になってきます。駐機場はそれぞれ想定されている機種があり、747やA380はそれなりに限られた数しか止められませんし、誘導路もA380の場合は通れる場所が限られていることはご存知の方も多いでしょう。

    そこで、空母に搭載される軍用機が翼を折りたたんでいるさまを参考にして、777Xは地上では翼を折るような設計にすると当初から言われていました。実際に安全性をどのように担保するのか、というのはもとより、どのような設計なら安全だとみなすのか、という基準の部分でボーイングとFAAで何年もかけて内容を詰めていたものと推測されます。
    地上でしか折りたたみや展開の操作ができないように設計されているでしょうし、飛行中には動くことがないようロックする機構が装備されているものと想像されます。似たような設計になっているのはグランドスポイラーで、これはタイヤが接地して荷重を検知しないと展開することができないようになっています。


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