医学部の定員「減員を議論」 22年度以降、厚労省検討会
コメント
注目のコメント
医学部定員の減、僕は賛成です。
今医師が30万人。日本の人口は1億2000万人。つまり、400人に1人が医師の計算です。今日本の18歳は100万人近くになっていて、1年間で医学部に入学する人数が10000人近く。つまり、100人に1人が医師になれる時代です。このままいくと、過剰になるのはなんとなくわかってもらえるのではないでしょうか。
OECD比で2030年代頃には平均以上になり過剰になっていくと見られています。ただそれで万事解決なわけではありません。日本の医療問題は医師数の問題ではなく、国民の頻回な外来受診や長期にわたる入院期間、医師の地域偏在、診療科偏在など多岐に渡ります。
医学部定員は減じても良いと思いますが、地域を担う医師を増やす教育、政策を行ったり、診療科偏在をなくす戦略を取らなければ、医師が少ないと言われ続けると考えます。
PS 医師数を抑えるには、医学部定員数を増やして、国家試験合格率を下げるという策もあります。医学部生がもっと一般企業に就職したりして医学の知識を生かす時代になればそれもありかなーと夢見ています。
追伸 そもそも役所が関わるべきなのか、数増やして医師同士競争すればいいじゃないかとのご指摘ありますが、医師誘発需要というものがあり、医師数が増えればそれだけ患者も簡単に医療にかかるので医療費が爆発的に増加したりするのです。医師の養成数に関しては役所が決めていくべきでしょう。賛否両論あり、みなさまのコメントがとても勉強になります。
私見としては、未来社会に向けて医師数は減らしても良いと思います。しかしこれは、「臨床医は減らす」という意味です。医師免許保持者数はむしろ増やしても良いと思います。医師ももっと社会の中で競争させて、社会が求める能力を持たない医師は臨床医としてやっていけないくらいの方が、医療のボトムのレベルが上がると思います。
懸念事項は、分母(医師免許保持者数)を増やすために医学教育が不十分になったり、医師の倫理感が低下したりすること(日本の医師の倫理観は高い方だと思っています…)。そして、その倫理観の低下と競争原理によって臨床領域におけるビジネス要素があまりに強くなってしまい命の平等さの観念が揺らぎ過ぎてしまうことでしょうか。
医師が余剰化するから単純に減らせばいいという問題ではなく、他の方のコメントにあるように、働き方、教育、偏在、医療リテラシー、IT活用など同時に考えて議論していくべき課題であることは明白です。ただ…「医師免許さえあれば一生食うに困らない」みたいなスーパー免許としてしまう社会ではいけないとその内側にいる立場ですがそう思います。