【実録】なぜマイクロソフトは「悪の帝国」を脱却したのか
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マイクロソフトがかつて「悪役を務めた」のは、ウィンテルと言われ半導体とOSでインテルと共にプラットフォーム戦略でアプリソフトを含めた全てを独占的地位を築いた時でした。
いまGoogleとFacebookが悪役を務める理由のひとつもまたオンライン広告市場をデュオポリーと揶揄されるほどに2社寡占している事です。
古今東西、独占するものは嫌われる、それが定理です。
もう一つ、悪役を逃れている理由は、記事に記載の通り、ソーシャルメディアとサーチで負けたため、個人データを商売道具にする機会を逃したからに過ぎず、崇高な理念をもってして最初からその事業を避けていたわけでは無いので、別にその点は褒められる筋合いのものではありません。
なおGoogleが設立来最も大切にしている基本ドグマが「Don't be evil」である事は、創業者2人が、少しでもダークサイドに堕ちれば自分たちの事業はディストピアの片棒を担ぐことになるのだ、という事を創業当時から判っていたという事の証しであり、いかにIQの高い2人であったかが見て取れます。"ナデラはジョージ・オーウェルの「1984年」やオルダス・ハクスレーの「素晴らしい新世界」のような文学が描き出したディストピアに触れ、テクノロジーの創造者の不注意によってそうした世界が出現しかねないことを警告する。"
今「1984」を読むとディストピアがそれほど荒唐無稽ではない事に恐ろしくなります。もしfacebookとGoogleに悪意があったら。いや、悪意はなくとも純粋により良い社会にしようと思っているからこそ余計怖いです。「皮肉なことに、検索で負け、ソーシャルネットワークで負け、モバイルで負けたがゆえに、マイクロソフトは結果的に政府やメディアからの逆風を免れた」と、ハーバード・ビジネススクールのデービッド・ヨフィ教授は言う。
「これによって、マイクロソフトはテクノロジー界の倫理的な指導者として正道を歩む自由が得られた」