ブラジル中銀：予想外の政策金利据え置き－緩和サイクル打ち止め

コメント

注目のコメント

• 竹下 幸治郎

  （ホルへ・タケシ）拓殖大学 国際学部 教授

  ・2018年05月19日

  確かに中銀の声明みると記事にあるように「外部シナリオの激変」つまり新興国を巡るリスク選考が弱くなっていることへの警戒感がにじみ出ています。ただし、まだ市場は今後のインフレ低下も予想している。１週間前の市場のコンセンサスでは今年のインフレ率予想は年率3.49%、１１日時点の予想は3.45%。
  
  インフレ率がこのまま下がり続ける可能性もあるので景気刺激のためにさらなる金利引き下げの可能性が残る反面・・・
  ・大統領選挙の行方が全く見えない中での今後の構造改革継続への不安（レアル安、金利引き上げにつながる要素）
  ・米国金利引き上げの速度、回数など外部環境の変化（レアル安、金利引き上げに繋がる要素）
  といった相反する要素もあります。
  これらの状況をみて大統領選までの金利政策のかじとりが中銀により行われるものと個人的にはみております。