「後発中の後発」が大手の一角になれたワケ
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初めて知ったが、とても興味深い事例。小型ペットボトル市場の普及に乗ったりPB拡大の波というポジショニングもある(起業時に成長市場にいることの重要性)だろうが、それにしてもすごい。
あと、素晴らしいと思ったのが、下記。よく株主だけがステークホルダーではないという議論がある。であれば、上場・非上場問わず、しっかり「それ以外のステークホルダー」への配慮・説明も重要。そしてそれができていれば、ステークホルダー含めて「儲ける仕組み」を作れていることが多い。結局経営に真摯に向き合っているか、言い訳を探しているだけかの違い。
『10年以上前から、同社は株主や地元の取引先、金融機関に対して、四半期ごとに事業報告会を開催している。上場は予定していないが、急成長を遂げてきただけにガバナンス強化も課題とする。加えて「ステークホルダーとともに成長する社会に開いた会社になりたい」と青木社長は話す。創業から20年を超え、すっかり地元に根付いてきた。』経営のお手本のような企業戦略の変遷ですね。
本事例は、むしろ小型ペットの先発企業であることが最初の成功と見ました。業界の小型ペット生産の自主規制解禁という「機会」に、小型ペットの生産設備にいち早く投資を拡大させて尖らせた「強み」を活かすことで、大手企業より優位なポジショニングを確立しました。
次に、プライベートブランドが小売で台頭するという「機会」に、小ロット生産で培った多品種少量生産という「強み」を活かしました。一方で、先程の多品種少量生産という「強み」を活かして提案力を伸ばすことで、小売の下請け化という「脅威」を抑えています。