電子部品大手6社が公表した今期の業績見通し、本当に“脱スマホ”は可能なの?
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車載向けは実績が出てくるまでかなり時間がかかるという認識です。仕込みから5年程度、部材によってはそれ以上と見ています。
理由その1は、完成車メーカー・部材メーカーとの関係性を作り長期の開発に入り込むことに時間がかかるため。数年と言われる開発、しかも安全性や耐久性はきわめて高いレベルが求められますから、そこで信頼されるのは大変なことです。裏を返せば、一度入り込めばなかなかスイッチされないということ。価格競争になりがちなスマホ部材と対照的です。
理由その2はシンプルで、最終製品の買い替えサイクルがスマホと比較して長いため。実際に搭載されるようになっても、急に爆伸びということはきわめて起きづらく、毎年少しずつ積み上がる形になります。こちらも波のあるスマホと全然違います。
ということで、今の段階で実績が見え始めている場合は、相当前から仕込みをしていたことになります。スマホとの構造の違いに注目するととてもおもしろいです。全社増収、アルプス以外の各社が増益で出してきているのが印象的。
スマホの雲行きが怪しい部分もある中で、車載が持続的な成長、あとはゲーム(任天堂が主だろう)が短期的には支えてくれている状況。
車載に関しては、電装化の流れで員数(台当たりの搭載個数)も増加しているだろうし、耐久性などへの対応含めて単価も高めだと思う。