現金が消える日は来るのか--キャッシュレス化の道のりを探る
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
日本はテクノロジーのイメージが強いのに、現金文化だというと、外国の若者たちにビックリされる。
スイスで行われたシンポジウムでも、現金文化が残る奇特な国として話題に上がっていた。盗まれたり騙されたりする心配がない平和な国だからこそ、キャッシュレスが進まない。。アメリカにおけるキャッシュレス化の現状についてのレポートです。アメリカはキャッシュレス決済比率が40%と日本(20%)の2倍以上ではあるものの、スウェーデンや中国に比べれば日本同様、まだまだ現金決済が多い国。それでも、20人に1人は現金を全く持たない生活をしている。
キャッシュレス化先進国は貨幣鋳造や偽札防止コストを浮かせたい小国も多い。現金と言うのはそういう国にとってある種贅沢品なんでしょう。多くの人(全ての人)に金融サービスへのアクセスを開くという意味で、金融包摂(Financial Inclusion)という言葉がありますが、この観点からみると、米国の包摂度合いは低いです。私自身は現金持ち歩かずカード決済ですが、米国はクレジットカードを作るのが大変です。デビットカードを持つしかありませんが、銀行も口座維持手数料もかかる。となると、ある一定の経済力がある人にはキャッシュレス社会は便利ですが、そうでない人にとっては大変で、あまり包摂できていません。米国は移民の国で、さまざまな背景を抱えて米国にいる人もいますので、(匿名性の高い)現金がいい、という層は多いと思います。
また、災害時の話として、ハリケーン・カトリーナの時には、電気が使えても店側が現金を必要として、カード決済を受付けなったということを聞いたことがあります。イノベーションが遅れているということとは別に、やはりCash is Kingという側面は見落とせません。